北川悦吏子『半分、青い。』のツイッター大暴れは意図的なものだった? その理由は……

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 また、北川氏は「朝日新聞DIGITAL」のなかでこんなことも語っている。『半分、青い。』の物語が紡がれた裏側や、ドラマがつくられる制作過程をツイッターで見せていたのは、将来的にドラマ制作の世界に入ってくる若者のためだったと言うのだ。

<『半分、青い。』を作る過程の、私の精神、頭の中を見せる。そこには、苦しいけど、創作という自由があります。私は『私、作る人。私、見る人』の垣根を取り払いたいんです。作る楽しさを共有したい。朝ドラを見て、ツイッターを読んで、なんだか面白そうだなとドラマ作りに憧れ、自分もやってみたいと思う人が一人でも多く現れてほしい>

 とはいえ、北川氏のツイッターがここまで大荒れになり、本人も心身共に限界状態に追い詰められている様子を見ると、逆に「つらそうだな」と志望を変えてしまうのではないかと思わなくもないが……。ただ結果的に、そういったプレッシャーに耐えるだけの覚悟や胆力がなければ、脚本家として生き残ってはいけないということも伝えられたのかもしれない。

 北川氏が患っている炎症性腸疾患は難病で完治は難しく、いまでも苦しみのなかにいるそうだ。そんな北川氏を支えてくれたのは『半分、青い。』の仕事だった。前掲「文藝春秋」で北川氏は、<私を救ってくれたのは“書くこと”でした。怖いことを考えないために、仕事をする。仕事は全神経を集中させないと出来ないから、嫌なことも忘れていられます。(中略)日々ドラマの制作に夢中になった私は、いつの間にか病気の怖さをすっかり忘れていました。朝ドラは私の光だったんです>と語っている。

 北川氏のドラマへかける情熱はそれほどまでに強い。そう遠くない未来、次の作品が視聴者に届けられるだろう。ただ、そのときはSNSとの付き合い方には少し気を使ったほうが無用な軋轢を生まないような気がするのだが……、余計なお世話だろうか。

(倉野尾 実)

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