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のん(能年玲奈)“洗脳”報道とは何だったのか――日本の“芸能村”に挑戦状を叩きつける存在に

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のんInstagramより

 のん(25)が中国全土での「肌ラボ(肌研)」(香港メンソレータム社)のキャンペーンに起用されている。のんが出演する中国の「肌ラボ」CMは彼女の公式サイトでも視聴できるが、2本とも透明感のある魅力を余すことなく引き出しており必見だ。「肌ラボ」はロート製薬が展開するスキンケアブランドだが、2008年からは中国にも進出。日本では安価なコスメのイメージが強いが、海外ではやや高めの価格設定で展開し売れているという。日本での「肌ラボ」CMはゆりやんレトリーバーが、シリーズ商品「極潤プレミアム」には柴咲コウが出演している。

 海外進出を果たしたのんだが、日本でも彼女がキャンペーンガールを務める広告はある。横浜元町のイメージキャラクターに就任しており、横浜駅では彼女の大きな広告がたくさん掲示されているのだ。一方で、民放テレビ局には未だに妙な規制がかかっているようで、“洗脳”報道と事務所独立以降、彼女が民放局のテレビ番組に出演する機会はまずない。

 2013年、本名の能年玲奈名義でヒロインを務めたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で一気に大ブレイクしたのんは、そのまま同世代を代表する女優になってもおかしくなかった。しかし当時の所属事務所であるレプロエンタテインメントとのトラブルが勃発して、2015年以降はメディア露出が激減。演技指導にあたっていた滝沢充子氏にのんが“洗脳された”といったネガティブな報道が先行し、「このまま引退か」と予想した人も少なくなかっただろう。

 2016年7月には個人事務所「株式会社non」を設立し、のん名義で芸能活動を再スタートさせた。同年11月に主人公・北條すずの声優を担当した劇場アニメ『この世界の片隅に』が公開され大ヒットを記録するも、メディアは能年玲奈改めのんの復帰について触れないというおかしな状況が続いた。映画評論家の町山智浩氏が、タブーがないと言われているTOKYO MXでも、のんを出演させようとしたところレプロからの抗議で中止になったとツイートしたことも話題になった。

 このときもまだ、彼女が“洗脳”により“暴走”し、“わがまま”で業界を混乱させたと見る向きはあっただろう。また、芸能村の言い分としては、彼女は実際に“わがまま”だったのかもしれない。レプロ側は、のん(能年)との契約期間の認識に行き違いがあると説明。当時の「週刊現代」(講談社)によれば、当初の契約期間は今年6月までであったが、のん側が今年1月に個人事務所を設立したため、レプロ側は「個人事務所設立以降は契約不履行」として「契約期間を15ヶ月延長する」ことを通知、のん側はこれを承諾していない……という泥沼状態にあったようだ。しかしこの係争が終結したはずの現在でも、民放テレビ局は彼女の存在を取り上げない。

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