“能年玲奈洗脳報道”とは何だったのか――芸能村に挑戦状を叩きつける「のん」

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 一方で、のんは能年玲奈時代とは違う、彼女らしいスタイルでの活動を彼女のペースでおこなっている。LINEでは「のんちゃんねる」を配信し、朝日新聞では映画やコミックの連載を担当。 “あーちすと”として音楽や創作に力を注ぎ、2017年8月には新レーベル「KAIWA(RE)CORD」を設立。カセットテープとアナログレコードの「オヒロメ・パックEP」を数量限定でリリースしたり、ライブイベント「のん、KAIWA フェス Vol.1 ~音楽があれば会話が出来る!~」を開催したりと、幅広い活動をしている。

 今年4月から5月にかけては、個展「のん”ひとり展 -女の子は牙をむく-」を開き、5月には1stアルバム「スーパーヒーローズ」をリリース。のん率いるバンド・のんシガレッツとして、9月には初のライブツアー「のんシガレッツ 五大都市ツアー スーパーヒーローズ・ツアー のん 参上!!」も実施した。

 どれもこれも、彼女が独立したからこそ実現できたことだろう。『あまちゃん』でブレイクした当時の“能年玲奈”は、“清純派女優”、さらにいずれは“国民的女優”になることが期待されていた。前所属事務所もおそらくは彼女を““清純派女優”“国民的女優”としてを売り出す方針でいただろうから、今ののんにあるような自由は許されなかっただろう。

 しかし自由な活動と同時に、冒頭記したように大きな広告契約も獲得しているのん。マイナーとメジャー、どちらかではなく両方向に開けた仕事ぶりを見せていることは非常に頼もしく、その存在自体が、慣習に縛られた狭い日本の芸能村に挑戦状をつきつけているかのようだ。

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