34歳以下の若年性乳がんと、乳がん検診の現実的な課題

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 乳がん検診にかかる費用は、施設や検査内容によって異なるが、超音波検査(エコー検査)は4,000円円程度、マンモグラフィ検査は5,000円程度。両方の検査を受け、診察やケア代なども含めると10,000~20,000円程度になることもある。市区町村の補助を受けられる「住民検診」の対象は40歳以上に限られており、若年性乳がんの層はまるきり除外されている。保険適用外のため、全て自己負担ということになる。収入の低い若年層にとって負担は大きく、気軽に検診に受けられるとは言いがたい。

 乳がん検査の費用を補助してくれる医療保険もあるが、そもそも保険加入率の低い若年層が、その恩恵を受けられるとは考えにくい。

 また、若いうちから毎年欠かさず乳がん検診を受けて早期発見につなげればよいかというと、実はそう簡単でもない。若年層に対してはマンモグラフィ検査の有効性が疑問視されていることや、「過剰診断」や「偽陽性」などのデメリットを挙げる医師も存在する。

 矢方さんをはじめ、乳がんを体験した女性たちの声が届けられることは、多くの女性にとって乳がんを身近に考えるきっかけになることだ。しかし、そこからもう一歩踏み出して、実際に乳がんの早期発見・治療につなげるためには、若者の現状にいかに寄り添っていくかが課題といえるだろう。

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