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「空飛ぶタクシー」技術的には可能でも実用化に壁

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Thinkstock/Photo by Chesky_W

 米配車サービス大手のウーバー・テクノロジーズ社が、空飛ぶタクシー「ウーバーエア(uberAIR)」の計画を進めている。2020年のテスト飛行を目指しているが、そのテスト飛行の実施場所の候補に、東京も挙がっているのだ。

 実現すれば、新宿から横浜まで10分で移動できるという。この移動時間の短さは革命的だ。はたして日本でも空飛ぶタクシーは実現するのだろうか。

都市間の移動時間を一気に縮める「ウーバーエア」の構想

 ウーバーエアの利用方法はウーバー社が展開する配車サービスと同様になる見込みだ。スマホで乗車予約をすれば、ビルの屋上に設置したスカイポートに待機しているeVTOL(電動垂直離着陸車両)に乗ることができる。あとは、目的地の最寄りのスカイポートまで飛行して移動できる。

 運営開始時点では人間のパイロットが操縦するが、将来的には自動操縦になるという。

 当然、地上の曲がりくねった道路を走るのとは違い、空をまっすぐに飛行するので目的地まで最短距離で移動できる。道路工事や事故、渋滞の影響も受けない。そのため、新宿から横浜までならわずか10分程度で移動できるというから、革命的な時短になるだろう。

 さらに、スカイポートから最終目的地までの移動も配車サービスとの連携を目指すという。

 ウーバーエアで使用するeVTOLは4人乗り小型飛行機で、高度300~600メートルを時速240~320キロほどで飛行。一回の充電で100キロ弱飛行できる予定だ。

 この飛行距離なら、東京に隣接する神奈川、埼玉、千葉の都市部を20~30分程度の移動距離圏としてカバーできる。

バーティカル・エアロスペース社も空飛ぶタクシーに名乗りを上げる

 一方、英国でもスタートアップ企業のバーティカル・エアロスペース社が、空飛ぶタクシー用のeVTOLのテスト飛行に成功している。

 テスト段階ではわずか5分間の飛行だったが、2022年の事業を開始を目標に開発を進めているという。

 このバーティカル・エアロスペース社は2016年に設立されたばかりのスタートアップ企業だが、ボーイング社などから精鋭の技術者を集め、急ピッチで開発を進めている。

 テスト飛行で使用された機体は、公開されている動画を見る限り、まだ地上数メートルで心もとない飛行をしているように見えるが、ゆくゆくは航続距離800キロを目指しているという。

 ウーバーエアと同じく4人乗りで、まずはイギリス国内で空飛ぶタクシーとして飛行することを目指している。

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