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「辞職しろ」痛罵される今井絵理子の国会議員としての仕事とは

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今井絵理子Instagramより

 10月3日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、今井絵理子参議院議員(35)と元神戸市議会議員の橋本健氏(38)が「略奪愛をスピード成就させた」と報じた。

 昨年7月、やはり「週刊新潮」で不倫・略奪愛疑惑を報じられた今井議員と橋本氏。「一線は超えていない」と主張していた二人だが、その後、今井議員はしばらく公に姿を見せなくなったものの参議院議員の活動を継続。一方の橋本氏は、架空の領収書を提出するなどして政務活動費(政活費)約690万円を騙し取ったとして詐欺罪に問われ、議員を辞職。起訴され現在は公判中だが、起訴内容を認めている。被告人質問では「自由に使うお金を手に入れる都合のいい制度だと思った」とあまりに素直すぎる説明をしていた。

 そんな橋本氏との交際を、今井議員はブログで公表した。しかし「略奪不倫」という点だけは頑なに否定し、同誌取材でも「(昨年の報道で)略奪愛とか書かれてますけど、昨年の時点では、関係はありません」と否定している。

 ブログでは<交際については様々なご批判等あるかと思いますが、それらは全て覚悟しております>と記す一方で、<新潮さんの記事にて、事実関係が違うこと>があるとして5項目を指摘し、そこで改めて「略奪」という事実はないことを強調。<不倫も不法行為>もなく、<橋本さんからは、夫婦関係が破たんしており離婚調停中であると聞いてましたし、別居に至ったのも夫婦間のある出来事が原因であり、私とは全く関係のないことでした>と説明している。

 それでも今井議員の交際宣言に、世間は冷ややかだ。ワイドショーのコメンテーターたちも総じて皮肉じみたコメントを出し、今井議員のInstagramには相変わらず彼女を非難する声が寄せられる。

 2016年7月の第24回参議院議員通常選挙で初当選し、参議院議員としての活動をスタートさせた今井議員。選挙公約は「教育・福祉・環境」で、障害者福祉の充実を目指したいと語っていたが、マスメディアではスキャンダルばかりが取り上げられ、肝心の議員としての活動は「客寄せパンダ」「接待要員」として見る向きが強い。ネット上でも今井議員に対して「国民の税金で雇われた議員なんだから、議員の仕事をしっかりやれ」などという批判は根強く、議員としての資質を疑う声も多い。

 では、今井議員は実際、どのような政治活動に励んでいるのだろうか。彼女のInstagramでは議員としての活動報告もなされている。地方で行われる市長選の応援、挨拶回り、後援会、講演会、勉強会、視察などで全国各地に出向く今井議員。その多くは、福祉や教育に関連した場所だ。障害児の教育やスポーツ、また子どもの貧困や虐待被害などにも関心を持っているようだ。他の議員と比べて忙しいのか暇なのか普通なのかはわからないのだが、あちこちに呼ばれているのは「SPEEDの今井議員は知名度高いし人が集まる」からなのだろうか。

 参議院の会議録を参照すると、今井議員は「文教科学委員会」「国際経済・外交に関する調査会」「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」「決算委員会」「厚生労働委員会」などに出席している。

 たとえば2017年3月23日の文教科学委員会では、「義務教育諸学校等の体制の充実及び運営の改善を図るための公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律等の一部を改正する法律案」が話し合われ、今井議員は松野博一文部科学大臣(当時)や義家弘介文部科学副大臣(当時)に積極的に質問を重ねている。

 障害のある児童生徒の通級指導や特別支援学校の充実、教員の指導力や専門性の向上、学校だけでなく保健や福祉も交えた切れ目ない支援の必要性、地域学校協働活動の推進など、自身の長男の経験だけでなく、客観的なデータに基づきながら意見を述べていることが記録されている。

 2018年5月22日の「文教科学委員会」では、特別支援学校で使用される文科省著作教科書が長年改訂されていないものがあり、時代錯誤な内容で構成されていることを指摘し、「改訂がない事実は、そもそも教科書を用いた教育の内容や成果についての検証作業を怠ってきたのではないか」と疑問を呈している。

 2018年6月15日の「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」では、沖縄県の失業率や貧困問題について話し合われ、今井議員は、沖縄の就学援助制度の現状について、沖縄県子ども総合研究所の堀川愛氏に、沖縄の就学援助制度の現状を尋ねるなどしていた。

 今井議員は聴力障害のある息子がおり、障害者支援や特別支援教育の充実、困窮家庭の子どもの支援などを公約に掲げて国会議員に当選した。彼女としてはそれら公約を果たすべく任期満了まで粛々と仕事をしていくしかないだろう。その間、橋本氏との関係を絶つべきだとする世論が強いことは仕方がないが、<すべて覚悟しております>という以上、批判されながらも議員としての役目は誠実に真っ当してほしい。

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