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退職・転職で執拗な引き止め工作 「退職代行サービス」が流行る理由

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Thinkstock/Photo by takasuu

 様々な代行サービスがビジネス化している昨今。家事をやってくれる「家事代行」は有名だが、同窓会の幹事を代行してくれるサービスや、SNSに載せる“リア充っぽい写真”を一緒に撮ってくれる「リア充アピール代行」なるものまで存在する。なんと「退職代行サービス」なるものまで登場し、注目を集めている。

 退職代行サービス「EXIT」は2017年の春にスタート。サービス内容は、メールやLINE、電話などで利用者が「会社を辞めたい」旨を相談、「EXIT」が本人に代わって退職に必要な連絡を企業側に行うというシンプルなもの。料金は、正社員が5万円、アルバイトやパート、派遣などが4万円となっている。

 自分で会社に退職の意向を告げれば0円で済むのに、なぜこんなサービスの需要があるのかというと、円満な退職は意外と難しいという現実があるためだ。厚生労働省の「個別労働紛争解決制度の施行状況」によれば、退職に関する相談件数は解雇に関する相談件数を上回っている。深刻な人手不足のためズルズル引き止められ、なかなか辞められない人は少なくないのかもしれない。

「辞めます」と言うにも一苦労

 実際、退職を伝えた際、多くの人が引き止めにあっているようだ。エンジャパン株式会社の調査によると、「退職までの手続きの中で、一番困ったことは」と聞くと、「上司からの慰留」が最多。「担当業務の引き継ぎ、後任教育」や「退職時の各種書類のやりとり」よりも、上司の引き止めに困らされた人が多いようだ。

 また、同社の別の調査でも、ミドルが退職時・退職後にトラブルになる理由として最も多かったのが、「企業からの強引な引き止め」だった。具体的には「引き止めを受け、円満退職をしたいと入社時期をずらしたことが原因で次の会社を辞退せざるをえなくなった」、「引き止めるために退職日直前まで重要ミッションを任され、退職日にこの業務を途中で投げ出すのかと脅された」など。

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宮西瀬名

フリーライターです。ジェンダーや働き方、育児などの記事を主に執筆しています。
“共感”ではなく“納得”につながるような記事の執筆を目指し、精進の毎日です…。

twitter:@miyanishi_sena

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