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「置き勉」問題、そもそも「ランドセル」じゃなきゃダメなの?

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Thinkstock/Photo by anurakpong

 小学生が通学する際の荷物の重さが問題視されるようになってきた。教科書など学習用具を学校に置かず、常に持ち帰るために、ランドセルなどカバンが重くなりすぎて子供の体に負担をかけているという問題だ。

 ドリームエリア株式会社は、子持ちの保護者36941人を対象に実施した「置き勉」に関するアンケート調査の結果を発表した。「置き勉(置き勉強道具)」とは、教科書や学習用具を学校のロッカーなどに置いておくことを指す。調査に協力した保護者のうち71%が子どもの「置き勉」に賛成しており、「置き勉をすることで身体的負担を軽減できる」というメリットを9割があげている。

 また、「置き勉をすることで家庭学習へ不安を感じる」と回答した人は22%で、「不安を感じない」(54.0%)の半分以下。置き勉を否定的に捉える保護者は少ないようである。

教科書を入れたランドセルは約8キロ

 昨年12月の読売新聞の記事に、大正大学教授の白土健氏が、学童保育を運営している「キッズベースキャンプ」と協力し、小学1年生から3年生の児童20人のランドセルの重さを測定したものがあった。

 教科書などを入れたまま測定したランドセルの重さは最高で9.7キロ、最低でも5.7キロで、平均は約7.7キロ。中には、ランドセルの他に、3.6キロのサブバッグを手にする小学校2年生の女の子もいたという。7.7キロの荷物を毎日背負いながらの登下校は、成長過程にある子どもの体にとって負担が大きいだろう。

 ランドセルがここまで重たくなったのは、「脱ゆとり」に方向転換したことで、教科書のページ数が増加した点が大きいとされている。教科書協会の「教科書発行の現状と課題」によると、学習指導要領の改訂により、国語、社会、算数、理科4教科の平均ページ数の合計が、小学校で2002年で3090ページだったのに対し、2015年には4896ページと約35%も増加した。

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