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有働由美子が明かしたNHKのセクハラ体質

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有働由美子『ウドウロク』(新潮社)

 テレビ業界においてセクハラが横行していることを示す報道がまたもや飛び込んできた。2009年と2010年に『NHK紅白歌合戦』のチーフプロデューサーを務め、2016年にはエンターテインメント番組部長に就任していた50代前半の局員がセクハラにより処分を受けていたと「週刊文春」(文藝春秋)2018年10月11日号で報じられたのだ。

 記事によれば、飲酒のうえで接触を伴う行為があったとして、昨年の春にNHK局内の女性が訴え出たことにより問題が発覚。その後、今年6月には定期異動で編成局主幹という閑職になり、8月には3カ月の停職処分となったという。

 「週刊文春」記事ではさらにこんなことも報じられていた。福田淳一前財務次官によるセクハラ問題などを受け、NHKの労働組合が局員にアンケートを行ったところ、過半数がハラスメントを受けたことがあると回答し、さらに、その6割以上が「局内」での被害であったと答えているというのだ。

 NHKですらハラスメントに対してこのような状況であることが白日の下に晒されたわけだが、しかし驚くようなことでもないのかもしれない。

登坂淳一アナのセクハラ問題

 NHKにおけるセクハラ問題といえば、2018年1月にNHKを退社し、現在はフリーとして活動している登坂淳一アナウンサーの事例が思い浮かぶ。

 登坂アナは2018年4月から『プライムニュースイブニング』(フジテレビ系)でメインキャスターを務める予定だったが、「週刊文春」2018年2月1日号の記事によりNHK時代のセクハラが明るみになったことで、メインキャスターの座を辞退することになっている。

 事件が起こったのは、2011年6月のこと。当時、登坂アナは北海道放送局に勤務しており、夕方のニュース番組『ネットワークニュース北海道』などを担当していた。

「週刊文春」報道によれば、取材後の打ち上げの二次会の席で事件は起きた。飲食店のトイレ前の廊下で、当時20代だった契約キャスターの女性に対し、登坂アナは数回にわたりキスを迫った挙げ句、ブラウスに手を入れて胸をまさぐり、さらに、スカートをまくりあげて下腹部にまで手を伸ばしたという。

 登坂アナは東京からやって来たNHKを代表する看板アナウンサー。一方、被害女性はNHKのローカル局と契約を交わしたばかりの新人アナウンサー。圧倒的な力の差を利用した、悪質極まりないセクハラであり、パワハラでもある。また、拒む女性に対して性的な行動におよんだことから、強制わいせつでもあるといえるだろう。

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