堂本剛は「アイドル」への偏見と戦い続けENDRECHERIに辿りついた

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 その雰囲気について『SONGS』スタッフから質問を受けた堂本剛は、<よく言われますけどね、緊張感がないんですねとか。ファンクやってると、しょうもないこととか、笑えることとかも絶対スパイスになるんで。余白をけっこうあけた状態で、現場に取り敢えず入ってしまうっていう感じですかね。ファンクやってて一番大事なのは、友だちとか家族とか仲間っていう関係性が鳴っている方が絶対的にいいので。これぐらい緩く、雑談しながら、良い意味でですけど、適当にやっているほうが格好いいものが最終的にでき上がる>と返していたが、ミュージシャンとしての自由や自信を自分のものとするために彼がたどった苦闘の歴史を思うと、その言葉は感慨深く響く。

堂本剛(ENDRECHERI)は夏フェスでも高い評価を得たが……

 この夏、堂本剛(ENDRECHERI)は、SUMMER SONIC2018やイナズマロックフェス2018といった夏フェスに出演した。これまで彼の音楽に触れてきたファンとはまったく違う層の聴衆の前で演奏することになったのだが、見事アウェーでの戦いにも勝利をおさめ、SNSにはライブを見た人による高い評価が並んだ。

 しかし、そういった順調な音楽活動の裏で心配なことも起きている。毎年恒例となっている年末年始のKinki Kidsのドームコンサートが今年は休演するというのだ。原因は堂本剛の体調不良とされている。やはり、2017年6月に発症した突発性難聴が影響しているのだろう。

 病気以降、彼は左耳に綿と耳栓を詰めた上でヘッドホンを装着し、右耳だけで音を聞き取るという状態でステージに上がり演奏をこなしている。これは左耳を守ることができるということと同時に、右耳の酷使を意味している。現在の状況には本人も不安を覚えているようで、「CDジャーナル」(音楽出版社)2018年10月号のインタビューでは、<悪いのは左耳のほうやけど、右耳だけでずっとやってると、ちょっと危ない気がするんですよね。僕の今の状態で、右までやられたらたいへんなんで>と語っている。

 ようやく手に入れることができた、ミュージシャンとしての自由と自信である。Kinki Kidsとしてコンサートの舞台に立つ姿を見られないのは残念だが、まずは身体に無理のないように活動していってほしいというのがファンの総意だろう。

(倉野尾 実)

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