吉岡里帆の痴漢被害告白にバッシング!痴漢撃退が叩かれる理由

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痴漢被害よりも冤罪のほうが深刻?

 「痴漢といったら冤罪」というイメージは、映画『それでもボクはやってない』の影響が強いだろう。また、昨年の春頃、電車内で痴漢を疑われた男性がその後線路に逃走する事案が頻発した際には、マスコミによる痴漢冤罪の恐怖を訴え報道が目立った。線路に逃走した男性が電車に轢かれて死亡した後に、女性に体液をかけた暴行罪として書類送検された件、本当に痴漢をしたのかしていないのかわからない件などが混在していたが、これらの報道には決まって「痴漢冤罪」の話が盛り込まれていた。

 こういった報道を見て痴漢被害よりも“冤罪”に注目した一部の人々は、SNS上で、「疑われるだけで人生台無しにされることも考えてほしい」「痴漢に間違われたら女を殺すしかないだろう」「痴漢のほとんどは冤罪」といった、痴漢被害を訴える女性に対してセカンドレイプとも取れる見解を発信。この線路逃走案件の報道は、「痴漢の被害を受けた人がいる」ということよりも「痴漢の冤罪は何よりも怖いもの」というイメージを強く植えつけるものとなった。

 痴漢として逮捕された結果、職や家族を失うこともあるのだろう。男性にとって、やってもいない痴漢の冤罪をかけられることが恐ろしいということは理解できる。また、女性自身が痴漢と隣の人の手を取り違え、実際に冤罪が生まれることもあるのかもしれない。しかし、だからといって、痴漢被害よりも冤罪のほうが深刻と考え、被害者女性を責め立てることは間違っている。

 痴漢被害よりも痴漢冤罪を重要視することは、被害者へのセカンドレイプを招き、痴漢被害を訴え難い環境を作る。いつまで経っても痴漢はいなくならず、女性が我慢をすることで成り立っている社会でいいのか。

 「女性が痴漢被害にあわないため」、「男性が痴漢冤罪に怯えないため」には、痴漢という犯罪行為を許さないことだ。男性にとっても女性にとっても共通の敵は痴漢であり、痴漢を捕まえる人ではないだろう。

(栞こ)

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