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TBS宇垣美里アナはマスコミにとって「変な女」「気が強くて干された」

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宇垣美里アナの価値観と「テレビ」「ネットニュース」「週刊誌」の壁

 これまでも宇垣アナの発言は逐一、いろいろな記事になって広まってきた。“ぶりっ子キャラ”“闇キャラ”等とキャラ付けされているが、彼女の発言におかしなところはほとんど見当たらない。たとえば「一人で食事をしたい」という感覚は多くの人が共感するものだと思うが、彼女がそう言うと“心の闇”だとされる。

 極めつきは『サンジャポ』での、この発言だろう。

「やっぱり、その人それぞれに地獄があると思うんですよ。私には私の地獄があるし、あなたにはあなたの人生の地獄があるのだから。他の人には幸せなことしかないなんて、そういうふうに思わないでよって思いますね」

 隣の芝生は青い、と昔から言うように、全くその通りなのだが、なぜか彼女の真意は伝わらず、ねじまげられて「変な女」としての宇垣像がつくりあげられているように思う。

 おそらく、特にバラエティで女性アナウンサーという仕事をしていくにあたっては、「こういう発言が求められているのだろうな」と瞬時に察知して、予定調和な言葉を提供するのが当たり前だったのだろう。番組スタッフや出演者の中で“えらい人”の期待に沿う役割を演じる。アナウンサーに限らず、男性芸人もアイドルもそうかもしれない。

 けれど宇垣アナの言葉は、そうした“えらい人”には理解できないのではないか。「結婚しないの?」という質問がなぜ良くないなのかも、「セクシャリティに関わることだから」の説明をしたとしてもわからないのではないだろうか。「だって宇垣ちゃんはそういう人(性的マイノリティ)じゃないでしょ?」とキョトンとするだろうし、はたまた「え、宇垣ちゃんソッチの人なの?」と色めきたつかもしれないし、挙げ句、「配慮ばっかりで窮屈な世の中だな~」と思うかもしれない。

 あくまでもマジョリティ側の「普通」だけを見て、「笑い」を作ろうとすると、そうなる。宇垣アナのように広い視野で発言することを「変な人」扱いしてしまう。余談だが、古市憲寿さんも似たような扱いを受けているように思う。

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