オリエンタルラジオ中田敦彦はテレビから「干された」? むしろテレビを見限ったか

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 かつて中田に助勢された茂木健一郎は10日、ブログで「干され」騒動について言及している。<「テレビ」がなんといっても大切な仕事の場であり、そこに出ないことは「干される」ことだという前提があると思う。だが、果たしてそうだろうか?>と、疑問を投げかけた。

 茂木は、視聴者離れの進むテレビの影響力低下を指摘したうえで、<テレビはもはや唯一の選択肢にはなっていない。優先順位が変わってしまったのだ。>とし、<今のメディアは、一年単位どころか、月単位で、風景が変わっていっているのだ。変わらないのが、変われないのがテレビだとしたら、また、テレビが「村」で誰かを「干す」とかなんとか言っていて、それを前提に雑誌が記事を書くようでは、ますます影響力は低下していくばかりだと思う。>と、旧態依然としたテレビやメディアの在り方を批判。そのうえで、<テレビが中田さんを干すのではなく、中田さんがテレビを干すことこそを恐れるべき時代になっているのではないかと思う。>と、結んでいる。

 近年、テレビ以外にも活躍の場を持つ芸能人が増えている。クラウドファンディングで自由な活動を展開するキングコングの西野亮廣(38)や、Twitterで言論を続けるウーマンラッシュアワーの村本大輔(37)が例に挙げられるだろう。また、元SMAPの稲垣吾郎(44)、草なぎ剛(44)、香取慎吾(41)は「新しい地図」を結成後、テレビへの露出こそ減ったものの、ネットを中心に新たな活躍の幅を広げている。芸能人にとって、もはやテレビは芸能活動の生命線ではない。むしろ、大御所批判の代償として「干される」ような場所ならば、足かせにすらなる。

 テレビがかつて「メディアの王様」だった頃のように、威権の上に胡坐をかき、芸能人を「使う」もしくは「干す」という一方的なパワーバランスは、すでに崩れ始めているのだろう。

 テレビから「干された」中田が活躍することは、旧態依然としたテレビ業界の在り方に、楔を打ち込むことになりそうだ。

(今いくわ)

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