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コニカミノルタ、カメラを捨てバイオ企業への変身

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ヘルスケア事業を新たな柱事業に

 コニカとミノルタは合併と事業再編で一定の成果を挙げた。そして今、合併から15年、合併再編を終えてから5年。コニカミノルタはさらに変化を遂げようとしている。

 コニカミノルタは、2017年に同社にとって過去最大のM&Aとなる総額1,100億円で米国の最先端遺伝子診断会社、アンブリー・ジェネティクス社(略称AG社、Ambry Genetics Corporation、本社カリフォルニア州アリソ・ビエホ)を買収、さらに320億円を投じて米国の創薬支援ベンチャー、インビクロ(Invicro LLC、本社マサチューセッツ州)も買収した。

 これらの買収を通じて、バイオヘルスケアへの参入のベースを確保、今後は新会社でいよいよ事業化することになる。コニカミノルタが開発したタンパク質分子標識・解析技術「HSTT」と連携、分子レベルの解析と創薬プロセス支援などを進めているところで、さらに新会社の業務開始を通じて、がんやアルツハイマーといった疾患に対する個別化医療を国内において本格的に推進していくことになる。

 コニカミノルタのヘルスケア事業は、同社がこれまで蓄積してきた画像処理技術を活かした各種画像診断装置・システムなどの製造・販売、保守サービスなどが主な中身で、前期通期実績ではまだ全体売上高の9%で965億円だった。そして今回立ち上げる新会社でのバイオヘルスケア事業では、2021年度までに関連事業で売上高1,000億円を目指すとしており、既存のヘルスケア事業の伸びも含めるとヘルスケア関連事業は2倍以上の2,000億円強の事業規模になる。

 コニカミノルタはヘルスケアそしてバイオヘルスケアの会社にこれから生まれ変わろうとしている。

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