歩きスマホで死亡事故 「ゲームやメール、歩きながらするの?」

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スマホ操作で自転車の死亡事故

 ケガや迷惑程度で済めばいいが、ながらスマホにより死亡事故を引き起こし、加害者になるケースも少なくない。

 茨城県つくば市で今年6月、男子大学生(19)が、スマホ操作しながらマウンテンバイクを運転し、歩行者(当時62歳)をはねて死亡させ、重過失致死の非行内容で送致された(→保護観察処分)。

 2017年12月、川崎市の女子大生(20)がスマホ片手に電動アシスト自転車を操作して歩行者(当時77)と衝突/死亡させて、重過失致死罪(刑法210条)に問われた(→有罪判決:禁錮2年・執行猶予4年)。

 警察庁の集計によれば、スマホを含む携帯電話を使用中の自転車が、歩行者を死傷させた事故は昨年1年間で45件起きている。これは10年前の3倍超の数値に相当し、今後も留まる気配はない。

 自動車の場合は、当然ながらその被害は拡大する。昨秋、新潟県の運転手が、名神高速道路上で大型トラックを運転中にスマホの操作に気を取られ、前方の乗用車に追突し、5人を死傷させる事故が起きた。

 加害者は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われ、今年10月4日、「非難の程度が相当に高い」と大阪高裁が下した判決は、検察側の求刑(禁錮2年)を8カ月上回る厳しいものだった(→今春の一審を支持し弁護側控訴も棄却)。

脳の危険回避の動きを遮断

 私たちは周囲からの音や映像の情報を得て、危険回避の動きをとる。スマホの画面に目を奪われたり、通話によって周囲の音を脳が意識的に遮断することの危険性は、これまでもさまざまな実験で証明されている。

 事実、平成22~26年までの5年間、歩きスマホや自転車操行時の電話使用に係る事故で救急搬送された人数は152人(東京消防署管内)。年齢区分別でみると40代が36人と最多だった。

 今後もデジタルデバイスの進化と追求は続いていくのだろうが、その取り扱いを間違えれば、大きなリスクを背負うということも心すべきだ。

 石田ひかりの《スマホは便利で楽しいものだからこそ/みんなでマナーを守らないと/一瞬で命さえも奪う凶器になります/「他者への想像力」を持ちましょう!》という訴えに、大いに賛同したい。

(文=ヘルスプレス)

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