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広瀬すずと恩人・是枝裕和監督の見事に噛み合うタイミング「パワースポットのよう」

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映画『三度目の殺人』公式ホームページより

 本日、福山雅治、役所広司、広瀬すずらが出演した是枝裕和監督作品『三度目の殺人』が地上波で初めて放送される。

 2017年に公開された『三度目の殺人』は評論的にも高い評価を受け、第41回日本アカデミー賞では、是枝裕和が最優秀監督賞と最優秀脚本賞と最優秀編集賞を、役所広司が最優秀助演男優賞を、広瀬すずが最優秀助演女優賞を獲得し、『三度目の殺人』の作品自体も最優秀作品賞を獲得するなど、主要な賞を独占した。

 『三度目の殺人』は、食品加工工場を経営する男を殺害した容疑で逮捕された三隅高司(役所広司)と、裁判で彼の弁護を担当する弁護士の重盛朋章(福山雅治)のやり取りを描いたミステリー。

 三隅の証言が二転三転し、どんどん謎が深まっていくのが『三度目の殺人』の基本的なストーリーだが、途中から、被害者の娘である山中咲江(広瀬すず)と三隅の間に交流があったことが明らかになり、話はさらに迷宮に迷い込んでいく。

 ここで広瀬すずが担った役は、感情を表に出さず、さらに、物語の根幹に関わる重要な秘密や謎を抱える複雑なキャラクター。彼女自身、エッセイ集『負けずぎらい。』(日経BP社)で<今まで出演した作品のなかでも一番難しい役柄でした>と語っている。

 ただ、そういった役柄に臆することはなかった。『負けずぎらい。』のなかで彼女は『三度目の殺人』への出演が決まったときのことを<監督の作品すべてに出演したいというくらいの気持ちでいたので、本当にうれしくなりました>と振り返っているが、それは是枝監督の演出のもとで演技することができるのは、特別な体験であるからだ。

広瀬すずにとって是枝裕和監督の演出とは?

 彼女にとって是枝監督の演出は、無理に役をつくりあげるのではなく、役者の心のなかで自然と芝居の感情が立ち上がってくるように考えられたものであるという。

 監督は役者の演技が違うと感じたときだけ、<母親への恐怖の気持ちを入れてみてください>や<嫌気が差した目で見て下さい>といった抽象的な指示を与える。それに応じて彼女は、目線や首の角度、背筋の伸ばし方、まばたきの回数といった細かい調整をするのだが、どんな小さい変更でも監督は見ているので、役者としては一緒に作品をつくっていて安心感があるのだという。

 そして、そういう監督と仕事をすることは、これまでとは違う演技のメソッドを学ぶことができる機会でもあるのだろう。『負けずぎらい。』では、『三度目の殺人』の咲江役について<監督は自分が知らない自分を引き出してくれる人。もし他の誰かがこの役を演じていたら、すごく嫉妬したと思います>とまで語っている。

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