嵐20周年コンサートのチケット高額転売、無意味な「顔認証」で転売屋が増長か

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 翌年の『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018 untitled』では、入場時に座席が判明するデジタルチケット(QRコード)を採用。高額売買されやすいステージ前方席のチケット転売を阻止する試みを行っていた。しかし、ジャニーズ事務所が試行錯誤しながらいくら対策を講じても転売行為がやまないことは明白で、チケット当選発表を控えた2017年9月には、公式サイトのJohnny’s netに〈ファンのみなさまにおかれましては、正規販売以外でチケットを購入する行為、また正規に購入したチケットを転売サイトで売却する行為は絶対におやめください〉と、警告文を掲載するまでに至っていた。

社会問題化しているチケット高額転売

 嵐のチケット高額取引と並行するように、チケットの転売問題は社会問題にも発展している。2016年9月、日本経済新聞に「チケット高額転売に反対します」という広告が掲載された。これは日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者教会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が発表したもので、アーティスト172組が賛同。サザンオールスターズやPerfume、B’z、Mr.Childrenなどの有名アーティストのなかには、もちろん嵐も含まれている。

 また、2017年12月には、大手チケット売買サイト「チケットキャンプ」が閉鎖に追い込まれている。同サイトは、転売業者とグルになって手数料を掠め取っていたことが発覚したが、高額転売が問題化することによって社会の目が厳しくなったことがきっかけといえるだろう。

 こうしたなかで、またまた浮上した嵐のチケット高額転売問題は、まさにいたちごっこの状態を如実に表したもので、高額転売を根絶することの難しさを考えさせる。ルール違反であることを承知のうえで転売チケットを買うファンがごまんといる以上、需要を見越した転売市場は活況を続けるだろう。もはや個人の良心や、ファンコミュニティの自浄作用に頼るしかないのだろうか。

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