組体操や危険な競技を9割以上の親が容認 組体操で年間8000件の事故が起きているのに、なぜ?

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Thinkstock/Photo by Kengo-Matsuura

 株式会社インタースペースは10月4日、0~12才の末子がいる母親337人を対象に実施した「運動会」に関するアンケート調査の結果を発表した。「騎馬戦や組体操など、見ごたえはある一方で、ケガのリスクが高い競技に対してどう思うか」という設問で、「やらせたい」と回答した人は64%もいた。

 さらに、「本当はやらせたくないが仕方ない」は31%と、実に9割以上の母親が騎馬戦や組体操を容認していることがわかった。一方、「絶対にやらせたくない」はわずか5%に留まった。

運動会中の事故を懸念、組体操を自粛する自治体も

 スポーツ庁が2016年に発表した通知によると、組体操中に起きた事故は年間8000件を超え、過去46年間に組体操の事故で9人が死亡。障害が残った子どもは92人にも上ったという。また、2014年のデータを基に集計したところ、小学校での事故が約6300件で、全体の73%を占めた。

 同庁では、組体操を規制せず、学校側の判断に委ねるとしているが、東京都教育委員会は、事故が起きやすい「タワー」や「ピラミッド」を休止すると発表。千葉県流山市や柏市などは2016年度から、組体操自体を廃止した。

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