『獣になれない私たち』はスカッと仕様になっていく? 視聴者がモヤモヤした新垣結衣の扱い

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逆転の兆し。果たして晶は獣になれるのか

 第1話では晶が報われる描写はほぼなく、見ている側としてはまるでバラエティ番組『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)のモヤモヤした部分だけを延々と見せられているかのようだ。しかし、最後の最後で逆転の兆しが。

 現状からの脱却を決意した晶は、新しく購入した“攻めたデザイン”の靴とジャケットを身にまとい、サングラスをかけた姿で出勤する。普段は落ち着いたオフィスカジュアル姿だけに、社内の人々は唖然。そして、彼女は九十九に対して、自分の業務内容の改善要求を突きつけるのであった。

 主人公・晶のように、本能のままに生きられない現代人は多く、野木脚本らしくとにかくリアリティの濃い第一話だった。本音と本能にフタをして身を削りながら働く晶の姿に、我が身を投影した視聴者が多かったことは、SNSで証明済みだ。「思った以上にツライ展開で脱落寸前」「ガッキーが可哀相すぎる。早く幸せになってほしい」「鬱展開ばかりだけど、最後はちゃんとスカッとさせてくれるんだよね?」など“スカッと要素”を求める声が多く書き込まれた。

 だからこそ、タイトルには『獣になれない』とあるが、晶にはどんどん野獣化してほしいところ。「獣になれない=本能のままに生きられない」のは初回までで、ここからは快哉を叫ぶ展開を期待したい。それが視聴者の期待であり、視聴率という数字にも直結すると考えられる。

 とはいえ、ご都合主義な展開はありえない。それもまた野木脚本の魅力だ。獣になりきれぬまま、現代人の闇を徹底的に描ききり大々的に問題提起するという展開も、もしかしたらあるのかもしれない。

(ボンゾ)

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