キャッシュレス化後進国の日本で「現金がいい」発言は“老害”なのか?

【この記事のキーワード】

やっぱり現金派が多い日本

 楽天インサイト株式会社が、2018年6月1日~6月2日に行った「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を見てみたい。対象は全国の20代~60代の男女である(鳥越氏のような高齢者は対象外だ)。

 日常の買い物や飲食代の決済に利用する手段で最も多いのは、90.0%と圧倒的に現金だった。複数回答だったので、2位の82.5%がクレジットカードで、こちらもかなり普及している。しかし、電子マネーになるといきなり43.4%に下がってくる。

 さらに「最も利用している」手段は、との質問には、現金が47.8%とトップで、クレジットカードが36.0%と、これら二つが主な手段であることが分かった。しかし電子マネーはわずか8.5%となった。

 そして鳥越氏が叩かれた発言のひとつである「ついつい使いすぎてしまうような気がする」については、高齢者に限らず多くの人が同じことを感じているのだ。

 同調査で現金を使う理由を質問したところ、最も多かったのが「現金以外の決済手段だとお金を使いすぎてしまうから」の41.8%だった。2位が「現金以外の決済手段を使える場所が少ないから」の13.6%で、これはインフラの問題。3位は、「現金以外の決済手段はセキュリティに不安があるから」の13.4%と、やはり現金に対する安心感が強いことがわかる。

 つまり、日本人が現金主義でキャッシュレス化に抵抗があるのは、かなり情緒的な理由が大きそうだ。そして、それは決して“高齢者だから”ではない。

1 2 3 4 5

「キャッシュレス化後進国の日本で「現金がいい」発言は“老害”なのか?」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。