キャッシュレス化後進国の日本で「現金がいい」発言は“老害”なのか?

【この記事のキーワード】

キャッシュレスのメリットが知られていない現状

 以上がキャッシュレス化が遅れている主な原因である。そして、その根底にはそもそもキャッシュレスのメリットがあまり知られていないことにもある。

【個人や企業のメリット】

■現金を持ち歩かなければ、盗難に遭う可能性が低くなる。
■決済時に紙幣や小銭を選び・数え・取り出す手間がなくなる。また、店側も釣り銭を渡すという手間が省ける。
■現金を入手するために金融機関やATMに行く手間と引き出し手数料が省ける。企業にとっても取引や経費などで現金を扱う手間が省ける。
■現金は不正使用されやすいが、電子マネーは使用者や使用目的など全て記録されるため、不正使用が困難になる。
■現金を持ち歩いたり保管したりする手間やコストがなくなる。
■いつ何に利用したのかが全て記録されるので、使いすぎた理由が明確になり、家計簿ソフトに連動すれば家計管理も効率化できる。
■顧客の購買行動がビッグデータになり分析しやすくなるため、より役立つ商品やサービスの開発ができる。また、自社の収益構造も分析しやすくなるので、経営体質の改善がしやすくなる。
■店頭のレジに現金がなくなるか少なくなれば、強盗犯罪が減少する。もしくは被害額が小さくなる。

【社会全体のメリット】

■人手不足の解消がある。たとえば、店のレジがキャッシュレス化で効率化もしくは無人化されれば、店員の負担が減る。また、キャッシュレス化でお金の動きが自動的に追跡できれば、企業の経理部門や銀行の各種業務においても人員削減ができる。
■現金を製造(鋳造・印刷・保管・移送など)するコストの削減ができる。また、硬貨用の金属や紙幣用の紙とインクといった資源の節減にもなる。
■消費者が手持ちの現金の制約を受けずに購買活動を行えるようになるため、社会全体の経済活動が活性化する。

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