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南青山に「児童相談所」建設、反対派の言い分は「港区の価値が下がる」!?

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Thinkstock/Photo by inomasa

 東京都港区が、“超一等地”に児童相談所などが入った「(仮称)港区子ども家庭総合支援センター」の建設を計画していることに、住民から反対の声が上がっている。

 港区は2017年11月、南青山の国有地を購入。2021年4月に開設予定の「(仮称)港区子ども家庭総合支援センター」は、児童相談所・母子生活支援施設・子ども家庭支援センターが入った地上4階建ての施設となる計画で、総事業費は約100億円とのことだ。建設予定地は、表参道駅から徒歩5分で、周辺には世界的高級ブランドのショップが並び、飲食店の入った複合施設もある。

 しかし、10月12日・14日に開かれた周辺住民への説明会では、一部の住民が猛反対の姿勢を見せ、怒号も飛び交った。

 反対住民の主な言い分は、南青山という超一等地に児童相談所などの公的施設は「ふさわしくない」「なぜこの場所に作らないといけないのか」というもの。

 説明会で反対派から出たのは、このような声だ。

「世界的ブランドが集まっているのは南青山しかないんですよ!」
「青山じゃなくていいじゃないか」
「田町とか広いところいっぱいあるじゃない」
「この周辺のランチ単価を知っていますか!? 1600円ぐらいするランチ単価のところで、なんで親がここで施設に子どもを連れてくるんですか」


 「(建設予定地の周辺は)ネギひとつ買うにも紀ノ国屋に行くような状況」なのだから、「保護される方はすごく困窮されている方だと聞いていますので、そういう方たちが生活するのに大変」ではないかという意見もあった。また、表参道の超一等地であり完全な商業地にそういった施設を作ることは「港区の価値が下がる」という意見も、参加者から出ていた。

 「(仮称)港区子ども家庭総合支援センター」の建設に、国からの補助金、区の負担を併せ、約100億円が投入されることに対しても、「区民は暇じゃないんだ、納税するのが大変なんだ!」「税金納めるために働いてんだよ!」などと怒りを示す住民がいた。

 港区職員が児童虐待問題への対応が大きな課題であるとの説明し、平成28年の港区での児童虐待件数が312件だったと伝えた時には「利用者が300人しかいないのになんで100億円も使うんですか?」という声も出ていた。

 さらに、「(仮称)港区子ども家庭総合支援センター」に入る予定の一時保護所を含んだ児童相談所は、非行相談にも乗り、被虐待児だけでなく触法少年(法を犯した14歳未満の児童)も保護され宿泊するケースがあることに対する懸念も。一時保護された児童が勝手に外出することはないはずだが、「100億もかけてやるのに、何で法に触れるような触法少年の施設をここに作らないといけないのか。自己責任になるでしょう」「福祉だったらこんな高く作っていいの?」「なんで青山の一等地でそんな施設を作らなきゃならないんですか」など、住民の不満は尽きない。

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中崎亜衣

1987年生まれの未婚シングルマザー。お金はないけどしがらみもないのをいいことに、自由にゆる~く娘と暮らしている。90年代りぼん、邦画、小説、古着、カフェが好き。

@pinkmooncandy

バナナ&ストロベリー

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