『僕らは奇跡でできている』変人扱いされる高橋一生と高慢呼ばわりされる榮倉奈々

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 ともかくそんなことが続いた育実は、生き物について一方的に語りはじめたり、生き物について没頭した結果予約をドタキャンしたり、逆に遅れないようにと早く来すぎた一輝に呆れ返り、「常識ってものがないんですか?」「時間を守るのは人として最低限やるべきことですよね?」「あたし間違ってます?」などと怒ってしまった。

 治療の後、一輝は育実に「先生はウサギっぽいですね」と言う。イソップ寓話の「ウサギとカメ」だ。育実は「こう見えてウサギじゃないんですよ、私。意外と努力型。器用じゃないけどコツコツ頑張るタイプでどっちかっていうとカメですね」と否定するが、一輝は「コツコツ頑張るのがカメですか?」「物語の解釈は自由ですから」。

 一輝の解釈は「カメは全然頑張っていません。競争にも勝ち負けにも興味がないんです。カメはただ、道を前に進むこと自体が楽しいんです」「カメの世界にもはやウサギの存在はなく、寝ているウサギに声をかけなかったのもそのためです」。そして「ウサギはカメを見下すために走るんです」「自分はすごいって証明したいんです」。これらの解釈を聞き、育実の心はざわついて……というところまでが初回の物語だった。

 悪気はないのに、自分の信じることをしているだけなのに“誤解”されてしまうという点において、一輝と育実は似ているようにも思える。

 このようにして、常識やルールに捉われない一輝の存在が、周囲の人々の心をざわつかせていく『僕らは奇跡でできている』。橋部敦子氏のオリジナル脚本とあって、今後の展開もまだまだ予想がつかないが、飄々とした高橋一生の演技は変人扱いされる一輝の役にはまっている。秋の夜長にのんびり視聴してみてはいかがだろうか。

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