ワコールが外国人労働者の「奴隷」労働調査、問われる日本の人権感覚

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 CECIL McBEE(セシルマクビー)のケースがそれだ。2017年12月12日放送『ガイアの夜明け』(テレビ東京)では、中国から来た技能実習生に取材をし、勤め先の縫製工場で強いられている15時間半にもおよぶ過重労働や、手取額が月収14万円しかない低賃金の実態を放送した。番組では工場でつくられている製品のブランドロゴなどにモザイク処理をしていたものの、すぐさまネットで商品が特定され、大炎上している。

 外国人技能実習制度は、<我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としております>(厚生労働省ホームページより)と公式には説明されているが、その実態はひどいもので、「現代の奴隷制度」と言われることも多い。

 『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社)などの著書をもつジャーナリスト安田浩一氏は、2018年10月15日放送『荻上チキ Session-22』(TBSラジオ)で外国人技能実習制度について「インチキ」と喝破する。

<インチキも甚だしくて、そもそもの目的が、国際交流と技術移転なんですね。国際交流といってもなんの国際交流にもなっていないし、技能実習制度の取材をすればですよ、建前的に地域住民との交流をもっているところもあるけれども、実際には3年間日本にいて日本語を話すことなく帰っていく労働者がどれほど多いのかということ。あと、技術移転というと、非常に高度な技術を学び、国にもち帰るという構図を想像するでしょうけれども、実際には単純労働です>

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