『news zero』の視聴率が急落! 有働由美子アナのキャスターとしての問題点

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『news zero』は『あさイチ』ではない

 10日放送回では、番組冒頭にて、直前まで放送されていた『獣になれない私たち』を受ける「ドラマ受け」を披露。朝ドラに関する言及から番組をスタートさせていた『あさイチ』を彷彿とさせるサービスだ。

 このように、新しい『news zero』には、これまでの報道番組に『あさイチ』の要素を組み合わせて、より親しみやすい報道番組をつくっていこうという狙いがうかがえる。しかし、こういった視聴者に寄り添うサービスは、報道番組とは食い合わせがよくないのかもしれない。

 スポーツやカルチャーの話題ならその姿勢も問題ないが、特に、政治や社会問題といった話題に踏み込む際に、そういった齟齬は顕著に現れる。

有働由美子アナは政治や社会のニュースが苦手?

 政治や社会のニュースを扱った際、有働アナからなんらかの意見や疑問が語られることはほとんどない。そこで用いられるのが「視聴者の声」だ。

 最近の話でいえば、15日放送回にて、サウジアラビアの体制を批判したジャーナリストが失踪している事件、および国際社会の反応について扱った際のことだ。ニュース紹介VTRを受けたスタジオの有働アナはすぐに視聴者から寄せられた<なぜアメリカが首を突っ込むのか? 真相を突き止めてアメリカにどんな得があるのか? よくわからない>というメールを読み上げて、あとは、解説委員やゲスト出演者の落合陽一氏に話を振るだけで仕事を終えた。

 このように視聴者から寄せられた声を読み上げる形式はここ最近の報道番組のトレンドだが、それにしても『news zero』では視聴者の意見を取り上げる機会が多い。このスタイルは『あさイチ』でも行っていた有働アナの得意な形式だし、視聴者参加型にすることで、視聴者に寄り添ったわかりやすい番組づくりをしているかのようにアピールする狙いがあるのかもしれないが、本当に「わかりやすい」ニュースとは、そのようなものなのだろうか?

 広くて深い知識をもった人が、ニュースを何度も何度も噛み砕き、イラストや例え話なども駆使して、時間をかけてもいいからなるべく専門用語を使わないようにして説明するからこそ『週刊こどもニュース』(NHK)のように「わかりやすい」ものとなるわけで、床屋談義の繰り言のような視聴者の意見の一部を抜粋して紹介したからといって(そのなかには稀に「いい質問」も混ざっているのかもしれないが)、本当の意味で視聴者に寄り添ったものにはならないし、さらに、わかりやすいニュースともならないだろう。

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