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アマゾンかセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、“優良物件”の見分け方

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Thinkstock/Photo by gorodenkoff

 最新の大学生の就職人気ランキングにメガバンクや総合商社、航空大手が名を連ねるなど、相も変わらず旧来型の大手企業信仰が強いとされる日本の労働市場だが、一方で産業構造の変化を反映し、いわゆるIT企業の労働人口は増え続けている。経済産業省やその他民間シンクタンクなどの発表によれば、日本におけるIT産業の市場規模はざっと12兆円、そしてそこで働く労働人口はざっと100万人、というのがここ最近の状況のようだ。

 もちろんそうしたIT企業の中でも“大手”といわれる有名企業はいくつもあるが、やはりベンチャー系の企業が多く、また終身雇用・年功序列システムを採用しない企業も多いゆえ、この業界は転職が盛んな業界でもある。

 しかし一口に「IT系」といっても、サービス系、ゲーム系から基幹システム系、金融系等々、業種はさまざま。では、実際の労働実態やその行動傾向はいかばかりのものなのか。本稿では、「転職先」としてのIT企業について考察してみよう。

楽天やヤフーは30代で年収800万円超えも

 まず、業種の違いによって明らかに差が出るのは、ずばり「年収」だ。特にゲーム系の収入はピンキリである。ゲームを販売するスクウェア・エニックスやガンホーといったパブリッシャー企業の社員の年収は比較的高い傾向にあるが、ゲームを受託開発しているようなデベロッパーといわれるゲーム開発会社の社員の年収は、30歳で300万円を下回るほど低いことがままある。

 一方、金融系、あるいは楽天やヤフーのような一般向けサービスを提供している企業は、比較的年収は高い水準で安定している。30歳での年収が500万円から600万円前後が多く、少しランクが高い社員になると、同年代で800万超えも珍しくない。

 ただし、金融系のIT企業は収入こそ平均して高いが、仕事において常にシビアな精度を求められるせいか、細かいことを気にしがちになるという声も。逆に、BtoBやBtoCの自社サービスを持ってる企業に勤務するサービス系男子は「チャラ男」が多いなどといった声もある。その手の企業に勤務するIT系男性が気になる女性は、恋人や妻の有無をきちんと確認しておいたほうがいいかもしれない……。

「IT系はブラック企業が多い」は昔の話

 働く場として企業を考えた場合、収入以上に無視できないのが、実際の勤務状況だ。IT企業においては、給料が低く勤務時間も長いブラック企業が、ひたすらプログラムを書いているような開発系IT企業に多いイメージがあるが、実はここ数年でそのような会社は急速に減ってきている。というのもここ数年はエンジニア不足が著しく、条件の悪い企業からはすぐにエンジニアが転職して出ていってしまうのである。

 企業同士のエンジニアの引き抜き合戦も激しく、特に外資系企業が優秀なエンジニアを獲得すべく、かなりよい条件を提示しているというのが実態のようだ。アマゾン ウェブ サービス ジャパンやセールスフォース・ドットコムのような有名外資系IT企業ともなると、年収は1000万円を超え、夜は自由な時間を過ごしている……なんて生活をエンジョイしているエンジニアも多い。

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ウェジー 2018.08.27

 しかし、勤務状況においてひとつ注意しなければいけない点がある。それは、IT企業に多い「裁量労働制」の勤務体系で働いている場合だ。裁量労働制とは、簡単にいえば「やることさえやっていれば、働く時間は自由に決めてよい」というもの。しかしここには落とし穴があって、仕事のスピードが遅くいつまでも仕事を終わらせられない、あるいは出社するのが遅くて夜遅くまで仕事が終わらない……というような働き方をする社員を生みやすいのだ。

 特に、後者には気をつけたほうがよい。14時を過ぎた頃にやっと出社し、深夜まで働いているのだが、実際は夕食の時間もだらだらと長く、実際の労働時間は8時間を優に下回っている……なんてことも。こういうIT系社員の場合、実はあまり責任のある仕事を任されておらず、年収300万円を下回るほど収入が低いことも多い。要は、自己管理能力に欠けるわけである。

ハイレベルなコンサル系社員には「展示会」で出会え

 実際に勤務する前にその企業の社員の話を聞いてみたい……と考える方も多かろう。ここで、有能なIT系社員と知り合うきっかけをつくる“秘訣”をいくつか紹介しよう。

 高収入のなかでも特にハイレベルなIT系社員は、野村総合研究所や三菱総合研究所のようなコンサルティングを主な業務とした会社に勤務する者が多い。その年収は、30歳半ばで800万円を超え、40歳前後になると平均年収が1000万円にもなってくる。

 しかしこのタイプの社員は収入と余暇の多さゆえに休日を趣味に費やす傾向があり、知り合いをたどったところでなかなか出会えるものではない。よって「業務中」に知り合うのがもっとも簡単な方法といえるのだが、実はこのタイプの社員は、ビジネス系の「展示会」への出展で来場者対応をしていることが多いのだ。

 IT系の展示会も、関東・関西を中心に毎月数回は開催されている。特に「コンテンツ EXPO 東京 」や「Japan IT Week関西」などはIT企業が一堂に会する巨大イベントのため、各社かなりの人数を配備しており、高収入で有能なIT系社員とお近づきになれる絶好のチャンスだ。ビジネス系の展示会ではまず名刺交換となることが多いが、そこからFacebookの登録や、名刺管理サイト「Eight」でのつながりをつくることにより、プライベートなコミュニケーションに持っていくことも簡単である。

 逆に、「収入はそこそこでいいから、働きやすい職場がよい」という場合には、「勉強会」への参加がオススメだ。特にIT系の勉強会は開催頻度も高く、首都圏であれば毎日どこかで開催されているといっても過言ではない。こうした勉強会の情報は、「IT勉強会カレンダー東京」のような横断的にまとめたサイトがあり、イベント管理ページから内容を確認することができる。

 特に、「懇親会」が催される勉強会に参加するとよいだろう。最初から一対一で会話するのは気が引ける場合でも、複数人を相手にその日勉強した共通のネタを持って会話ができるし、展示会とは違い、最初からプライベートな環境下でさまざまなぶっちゃけ情報を聞きやすいという敷居の低さもある。

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