アマゾンかセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、“優良物件”の見分け方

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1位はやっぱりアマゾンか!?

 最後に、筆者が独断と偏見でオススメする、働きやすい“超優良IT企業”ベスト4を発表したい。

【第1位】
アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)

アマゾンか新日鉄住金か、はたまたセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、優良物件の見分け方の画像2ショッピングサイト「Amazon」のクラウド基盤のサービスを提供している外資系企業。比較的収入が多く、1000万円プレーヤーも多数いる。全世界シェアNo.1のクラウド事業を展開しており、2006年創立とまだ若い会社ではあるものの会社の安定度はきわめて高い。積極的な採用を続けており、エバンジェリスト、エンジニア共にすさまじい勢いで採用している。ただしそこそこの地位になると海外出張も多く忙しくなるので、そこが気になる方は要注意。

年収:★★★★★
労働時間:★★★
会社安定度:★★★★
勤続年数:★★★
若人成長度:★★★★

【第2位】
新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)

アマゾンか新日鉄住金か、はたまたセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、優良物件の見分け方の画像3

新日鉄住金グループの優良企業で、データセンター運営やIT系コンサルティングが主業務。30年以上続く企業の安定性はピカイチで、とにかく安定した収入と安定した職場環境があり、真面目で温厚な社員が多い印象。伝統ある会社であるがゆえ勤続年数も長い社員が多く、社員の全体的な年齢層は高い。AWSとは違い、日本を支える縁の下の力持ち的な企業といえよう。

年収:★★★
労働時間 :★★★
会社安定度:★★★★★
勤続年数 :★★★★
若人成長度:★★

【第3位】
セールスフォース・ドットコム

アマゾンか新日鉄住金か、はたまたセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、優良物件の見分け方の画像4

AWS同様、こちらもクラウドサービスを提供する外資系企業。マーケティングツールやマネジメントツールのようなビジネス向けサービスを主に提供している企業だ。比較的若い社員が多く平均年齢も低いのだが、20代で年収1000万円を超える社員も在籍している。「働きがいのある企業No.1」にも選ばれる、全体的に安定したイメージのある企業。

年収:★★★★
労働時間:★★★★
会社安定度:★★★★
勤続年数:★★★
若人成長度:★★★★

【第4位】
日本マイクロソフト株式会社

アマゾンか新日鉄住金か、はたまたセールスフォースか!? 転職先としてのIT企業、優良物件の見分け方の画像5

誰もが知っている「Windows」シリーズで一世を風靡した世界最大級のIT企業の日本法人。パソコン業界だけではなく、最近ではMicrosoft Azureというクラウド事業も展開しており、AWSの競合企業でもある。幅広い年齢層の人材、幅広いスキルの人材を有している。すでに生活インフラにも深く関わる企業であり、安定度は高いだろう。

年収 :★★★★★
労働時間 :★★★
会社安定度:★★★★★
勤続年数 :★★★
若人成長度:★★★

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 たとえ有名IT企業でなくとも、安定した優良企業で働いているのかどうかをそれとなく聞き出すには、「社員の平均年齢」を尋ねるとよい。平均年齢が30代前半よりも若い場合は、離職率が高く、給料が高くても安定しているとは言いがたい。逆に、IT企業において平均年齢が45歳前後であるような場合は、社員の勤続年数が長く安定した会社という見方をして差し支えあるまい。

 今回取り上げたIT企業は、IT業界全体から見ればほんの一部だが、今後も勢いのある企業は出てくるだろう。すでに、中国市場でトップシェアを誇るALIBABAがソフトバンクと提携し、日本進出を果たしており、界隈では話題となっている。また、機械学習や人工知能のような近年急成長している技術もある。今後もIT業界は、働く場としても要注目であることに変わりはないだろう。

(文/橘 鈴司)

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