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松山空港からJR松山駅まで歩いてみたら、典型的な日本の郊外だった

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四国ではもっとも多い、年間300万人あまりが利用する松山空港。

連載【空港から最寄り駅まで歩いてみた】
第3回「松山空港編」

 駅や鉄道路線と直結していない空港が、地方には多い。設備をつくるためのスペース面の問題や、十分な費用対効果が得られそうにないなど、さまざまな障壁があり、バスや車でのアクセスが基本となっているところがほとんどだ。そんな直結駅のない空港から、最寄り駅まで歩いてみる本連載。第3回は愛媛県の県庁所在地、松山市の松山空港へ行ってみた。実践したのは8月9日。

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松山空港の位置。(Googleマップを利用しています。権利関係はGoogleに帰属しています)

 松山市から県外への交通手段として、飛行機はかなり重要な役割を担っている。高松や徳島、高知など四国内への移動はJRやバスが中心で、瀬戸内海を挟んだ対岸の広島県へは西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が2006年に全通し、高速バスでの移動が便利になった。さらに松山港からは広島や呉、山口県の柳井や福岡県の小倉、さらに愛媛県西部の八幡浜からも、大分県の別府や臼杵へ高速船やフェリーが出ている。

 だが、それ以外の地域へはほとんどが飛行機での移動がメインだ。東京や名古屋、札幌など500km以上の距離がある都市はもちろん、大阪や福岡へも飛行機移動を選択する人は多い。JRの特急で岡山駅まで、あるいは高速バスで広島県の福山駅まで約3時間かけて出て、さらに新幹線に乗り換えるという方法は、確かに面倒。敬遠されるのも致し方ないところだ。

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松山の玄関口であるJR松山駅だが、電車移動はあまり便利ではない。

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松山駅は現在でも自動改札機は設置されておらず、有人改札だ。

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松山市の主要部から発着する、伊予鉄道の空港行きリムジンバス。

 松山空港は、JR松山駅から西南西方面に、直線距離で約5kmの場所にある。西側が伊予灘に面しており、2018年10月現在で1日80便が発着する。国土交通省の統計によると、2017年の空港別乗降客数は302万8693人で、第15位。四国の空港の中では最多で、2位の高松空港の約1.5倍となっている。

 それほどニーズが高い松山空港でも、直結の鉄道駅は存在せず、現在は市の中心部である松山市駅のほか、JR松山駅や道後温泉などから伊予鉄バスによるリムジンバスが発着している。料金は松山空港-松山市駅が560円、同-JR松山駅間が460円など。並行して路線バスも運行しているが、それぞれ150円安いだけなので、所要時間と快適性を考えればリムジンバスがオススメだ。

 松山市内は、これまで慢性的な渋滞に悩まされてきた。松山市内へ向かうもっとも一般的なルートは片側1車線の空港通り(愛媛県道18号)だったため、1998年に弁天山や岩子山にトンネルを掘って新空港通りが開通。さらに松山外環状道路が建設中で、坊っちゃんスタジアムや松山自動車道松山IC方面へのアクセスが劇的に改善されつつある。

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松山空港の1Fロビー。航空各社のカウンターが並ぶ。

 松山空港のターミナルは、平均的な地方空港サイズといっていいだろう。1Fはカウンターと到着ロビー、ショッピングエリアがいくつか。2Fは出発ロビーと飲食店、お土産店が集まっている。現在のターミナルビルは1991年に供用を開始した。

 このターミナルビルを背に右手に進み、いよいよ歩いてJR松山駅へ向かう。厳密にいえば、もっとも近い駅は伊予鉄道郡中線の余戸駅か鎌田駅なのだが、到着後のアクセス性を考えて、松山駅まで歩いてみた。

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渡瀬基樹

1976年生まれ、静岡県出身。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などを経て、現在はフリーの編集者・ライター。自動車、野球、漫画評論、神社仏閣、温泉、高速道路のSA・PAなど雑多なジャンルを扱います。

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