年金破綻の将来は確実。「つみたてNISA」「iDeCo」を利用した方がよいこれだけの理由

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下落時も淡々と続けることが大事

 長期投資で大事なことは、相場が良くない時にも淡々と投資を続けることである。

 人間の心理として、株価が上昇している時は気分が高揚するので、追加投資をしてみようという気になりやすい。だが株価が上昇している時に追加投資すると条件はどんどん悪くなる。たとえば1株1000円の銘柄があり、投資資金が1万円あるとすると、この銘柄は10株購入することができる。しかし、次の年、株価が2000円に値上がりしてしまうと、同じ1万円の予算では5株しか買えない。

 逆に同じ銘柄が500円に値下がりしていた場合には、今度は20株も購入することができる。最終的な投資リターンを考えた時、値下がりしている時に、たくさんの株数を買っておくことは極めて重要な意味を持つ。その点において、毎月の積立方式であれば、相場が良い時にも悪い時にも機械的に投資を続けることで、心理的な影響を排除することができる。

 株価の下落が10年以上も続くことはあまりないので、相場が悪い時にも投資を継続していれば、最終的にはそれなりの成果が得られているはずだ。6%の利回りが将来も継続するのかと心配する人もいるが、おそらく杞憂に終わるだろう。

 企業への投資にはリスクを伴うので、銀行預金と同じリターンでは、企業に投資をする人がいなくなってしまう。この世の中から株式会社がなくならない限り、ある程度の利回りは確保されると思ってよい。

商品の手数料には要注意

 ちなみにつみたてNISAの場合、投資期間は20年と短いが、その間にいつでも資金を引き出すことができる。一方、iDeCoは60歳になるまで原則として資金の引き出しはできない。

 どちらがよいのかは投資の目的によって変わってくるだろう。完全に年金の補完にしたいという人はiDeCoを選択した方がよい。投資した資金について、一括でもらうこともできるし、分割で受け取ることも可能だ。一方、つみたてNISAは、もう少し短いタームで資産を作りたいという人に最適な制度である。

 つみたてNISAとiDeCoの欠点は購入できる商品が制限されていることである。商品の中には、手数料が高めのものもあり、場合によってはせっかくの節税メリットが手数料で帳消しになってしまう。長期になればなるほど手数料の影響は大きくなるので注意が必要だ。

 投資は基本的にスポーツと同じで、習うより慣れろという言葉があてはまる世界である。

 時間を味方につけるという意味でも、経験値を多くするという意味でも、思い立ったらすぐに投資を始めた方がよい。多くの投資手法を経験した筆者として断言するが、経験豊富な人ほど投資は有利になる。もし、投資を始めてみようと思っているなら、すぐにでもNISAの口座を開設した方がよい。

 実際に銘柄を探して、購入し、値上がりと値下がりを実体験することは、投資に関する本を10冊読むよりも、はるかに多くのことをあなたに教えてくれるはずだ。

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