女性医師の6割が性差別を経験 「役に立たない女医が多すぎる」という意見も

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女性医師の6割が性差別を経験

 「医学部生・医師として性別による不当な扱いを受けた(あるいは見聞きした)経験」を聞くと、「ある」と答えた男性医師は36%、女性医師は62%となった。

 また、不当な扱いを受けた具体例も紹介されている。

「妊娠時には退職するよう指示されていた」(40代女性、麻酔科)
「女医さんが担当で文句をいう患者さんがいた」(30代男性、消化器内科)
「入局するのに女性は歓迎されない所があると聞いた」(30代女性、内科)
「どうせ辞めるから女は要らない、と公言してる医局があった。妊娠した時に舌打ちされたり、だらしないなどと言われた」(40代女性、内科)
「妊娠の予定、子供が急病で休む可能性がある場合は雇えないと言われた」(40代女性、消化器内科)

 病院だけでなく患者からも、性差別を受けた事があるようだ。ただ、女性医師だけでなく男性医師からも「男だから」と重い負担をかけられることなどへの不満の声も聞かれる。当然のことだろう。

「男性だからという理由で担当患者数を増やされたり、当直を増やされたり、きつい外勤先をあてがわれたりした」(30代男性、血液内科)
「男性医師への負担増、でも女性医師への給与は同じ。医師になってからはむしろ男性医師への逆差別と感じる」(40代男性、消化器外科)

 今の医療現場は、男女どちらも働きづらい状況になっているようだ。

女性医師が増えたために現場が回らない

 「女性医師の割合が増えて実際に現場が回らなくなることが起きているかどうか」という設問では、男性医師は47%、女性医師は39%が「起きている」と答えた。

「男性医師の方がより働くことは事実」(50代男性、精神科)
「子供、家庭の都合で急な欠勤となると直ちに回らない」(60代男性、麻酔科)
「女医ということで甘い目で見て頂いたことは多々あり、男性医師にしわ寄せがいったのは事実。ただ最近は男性医師も楽な業務に流れる傾向にあるように見える」(50代女性、精神科)
「差別されたと言うのは簡単だが、実際のところ妊娠や結婚で現場に穴を開けても当然という顔をする女医は少なくない」(30代女性、整形外科)

 女性医師の存在をネガティブに捉えている意見が多かったが、そもそもそのような労働環境になっていること自体が問題だ。女性医師を邪険にしても問題は解消されない。

 女性医師が働きやすい職場は、男性医師にとっても働きやすい職場になるだろう。過剰な負担を避ける方策が何より重要だ。それによって患者側には不利益となることもあるかもしれないが、医療崩壊してしまえば元も子もない。女性医師を目の敵にするのではなく、医療関係者全体がどうすれば働きやすくできるのかを検討していただきたい。

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