キャリア・仕事

教員の3割が過労死ライン、中学では半数。業務量があまりに多すぎる

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Thinkstock/Photo by maroke

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 2016年度までの10年間で、過労死と認定された公立校の教職員が63人に上ったと、毎日新聞が報じた。ここ数年、教育現場の劣悪な労働環境が指摘されるようになったが、教員達は現状をどのように感じているのだろうか。

 日本労働組合総連合会は10月19日、全国の公立学校に勤務する20歳以上の教員1000人を対象に実施した「教員の勤務時間に関するアンケート」の結果を発表した。まず、月曜日~金曜日の学校内での総労働時間について聞くと、「60時間~65時間未満」(19.4%)、「65時間~70時間未満」(3.5%)、「70時間以上」(6.8%)と、約3割の教員が過労死ラインとされる週60時間以上も働いていることがわかった。

 特に中学校の教員では、半数近い48.3%が過労死ラインに達している。また、世代別の平均時間では、20代は56.4時間、30代は54.9時間、40代は53.6時間、50代は51.2時間、60代以上は48.5時間と、若い教員ほど労働時間が長くなる。

8割の教員が仕事量の多さを感じている

 近年、教員の長時間労働がようやく問題視されるようになったが、「今年度になって管理職から早く退勤するように言われたか」という設問で、「言われた」(60.1%)、「言われたことはない」(39.9%)と回答。

 また、「言われた」と答えた教員に、退勤を早めるように言われた時の気持ちを聞くと、「まず、仕事の量を減らしてから言ってほしい」(68.7%)が最多。「持ち帰り仕事が増え、自宅での仕事を入れると総勤務時間は変わらない」(46.4%)も半数近く票を集めた。教員の仕事量は非常に多く、「時間内に仕事が処理しきれない」という質問でも、「とてもそう思う」(54.0%)、「まあそう思う」(28.8%)と8割以上が答えており、現状の仕事量ではワークライフバランスの実現は難しそうだ。

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宮西瀬名

フリーライターです。ジェンダーや働き方、育児などの記事を主に執筆しています。
“共感”ではなく“納得”につながるような記事の執筆を目指し、精進の毎日です…。

twitter:@miyanishi_sena

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