「消費税10%」の罠。まるでひっかけ問題のように複雑怪奇な軽減税率の仕組み

文=地蔵重樹
【この記事のキーワード】

まずどんなことが起きる?

 軽減税率とは何か、について触れる前に、まずは軽減税率の導入でどのような現象が起きるのか予測したい。

●ハンバーガーショップでのこと

 あなたがファストフード店でハンバーガーを注文したところ、「お持ち帰りですか? 店内でお召しあがりですか?」と尋ねられたので、「店内で食べます」と答えた。すると、消費税が10%かかった。ところが隣のレジで「持ち帰ります」と答えたお客さんは、「それでは消費税は8%になります」と店員に言われている。なんだか損した気分になった。

●コンビニエンスストアでのこと

 あなたはコンビニでパンと牛乳を買った。「食品だから軽減税率で8%か…」などと思っていたらレジで店員に「イートインをご利用ですか?」と尋ねられたので「はい」と答えた。「それでは消費税として10%いただきます」と言われて「はぁ?」と口に出してしまった。

●中華料理屋さんでのこと

 「ここの餃子おいしいな。お土産に買って帰ろう」。あなたは店内で食事を済ませると、レジでお土産の餃子も注文して代金を支払おうとした。消費税は10%だからすぐに計算できる。すると思ったよりも安い代金を請求された。「あれ? 店員さん間違えたのかな? 得したのか?」。レシートを見ると店内で食べた餃子は消費税が10%、お土産用の餃子は消費税が8%だった。「同じ餃子なのに?」と首をかしげた。

●屋台でのこと

 あなたは同僚と屋台でラーメンを食べたところだ。先日立ち寄った別の屋台での経験から、あなたは同僚に得意げに語った。

「屋台はね、軽減税率の対象だから消費税は8%なんだぜ」

 しかし、食べ終わってお勘定を払おうとすると、消費税が10%だと言われて恥をかいた。同僚は、「あぁ、この店は椅子とカウンターがあるからな」と言う。どういうことなのか。

●駅の売店でのこと

 あなたは今朝、家で新聞を読む暇がなかったので駅の売店で購入した。「新聞は軽減税率対象品だから消費税8%だな」と思っていたら、しっかり10%取られていた。

 いったい何が起きているのだろうか?

1 2 3 4 5

「「消費税10%」の罠。まるでひっかけ問題のように複雑怪奇な軽減税率の仕組み」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。