老舗「日本橋高島屋」新館は百貨店の未来を変えるか? 百貨店事業の約3分の2を稼ぎ出すショッピングセンター

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本館と差別化を図る店舗の数々

 「紀伊國屋アントレ」や、「ディーン&デルーカ カフェ」、人気ベーカリー「365日と日本橋 」などがある1階プロムナードは、出勤前の利用も見込み、平日は朝7時30分から営業するなど、営業時間の見直しもした。

 地下1階は食品ゾーンだが、雑貨も取り扱う食のライフスタイルショップ「アコメヤ トウキョウ」、「東京カレースタンドHATONOMORI」、「寝かせ玄米と日本のいいものいろは」など特色のあるショップをラインナップ、15店舗中12店舗でイートインを楽しめる。高質スーパーの「成城石井」も出店し、それぞれの食料品売場が並ぶ「デパ地下」ではなく、専門店が集まるSCのフードゾーンだ。

 2階と3階のファッション・雑貨ゾーンも、「グッチ」に代表されるスーパーブランドや「レリアン」、「ジュンアシダ」といった百貨店ショップのある本館とは一線を画し、「トゥモローランド」をはじめとするメンズ・レディースの複合ショップを導入、若年層向けのテナント構成となっている。

 4階は、女性専用の「リベリー ヨガ コンディショニングbyティップネス」、茶道教室・茶道具専門店「茶論 中川政七商店」といった、いわゆる「コト消費」に対応した店舗が出店している。

 5階では、本棚ごとにテーマを括って本を売る書店「ハミングバード・ブックシェルフ」、最新雑貨グッズのセレクトショップ「ブリック&モルタル」など、個性的な店舗を集め、英国調のスタイリッシュな理容室「ザ・バーバー」も設けた。

 6階と7階はレストランゾーン、「総本家 更科堀井」などの老舗から、地元人形町のグルメバーガーショップ「ブラザーズ」といったカジュアルフードまで揃え、新しい食も提案する。

 そして、来春には、ガーデンの「日本橋グリーンテラス(仮称)」もオープンし、都心にあってくつろぎのスペースも提供する。

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