大手芸能プロ・アミューズが「BRUTUS」とコラボした“裏事情”

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表紙のデザインも、いつもの「BRUTUS」同様非常にオシャレ。

 大手芸能プロダクション・アミューズが、雑誌「BRUTUS」(マガジンハウス)とコラボした「BRUTUS 特別編集『2018年の会社案内』」(以下、「アミューズBRUTUS」)が、芸能関係者の間で話題となっているという。

 同号は、1978年に創業したアミューズの設立40周年を記念し「BRUTUS」編集部が特別編集したものといい、アミューズの設立記念日である10月16日に発行された。市販はされず業界関係者にのみ配布される“限定版”で、「BRUTUS」がこのように芸能プロとコラボを行うのは初の試みだとか。

 アミューズといえば、サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfume、佐藤健、ディーン・フジオカ、神木隆之介、吉高由里子、吉沢亮など今をときめく芸能人が多数所属し、2001年にはナスダック・ジャパン(当時)に上場まで果たした大手芸能プロ(現在は東証一部)。

 当然大手マスコミとの関係も深く、この「アミューズBRUTUS」発行のタイミングに合わせるかのごとく、日刊スポーツなどの大手スポーツ紙から時事通信などの一般メディア、ナタリーやCINRAなどの新興ウェブメディアまでが一斉にこのことを報道、改めてアミューズとマスコミとの“関係の深さ”を見せつける形となった。

 一方の「BRUTUS」といえば、1980年に創刊した泣く子も黙る“シャレオツ雑誌”。広告収入を前提としつつも、2018年最新のデータでは7万部強の部数を誇り(日本雑誌協会が集計する印刷部数)、根強いファン層の厚さを誇る老舗ライフスタイル誌である。

 となれば気になるのは、同号の制作費はアミューズ、マガジンハウスのどちらが持ったのかということだ。商売上手なマガジンハウスのこと、大手芸能プロとの日頃のコネクションさえカネに変えるべく、同社がアミューズ側に持ちかけた企画なのかと思いきや……。

「自社の設立40周年を記念した目玉企画ということで、アミューズ側がBRUTUS編集部に企画を持ち込み、これにBRUTUS編集部が乗った、という流れだとか。一般発売はしない限定版ということで、制作費も当然アミューズ側の負担。アミューズとしては会社のアピールになるし、BRUTUSとしても同じく、『こんなコラボ企画もやってますよ』というアピールを対外的にできる。両者にとってウィン・ウィンの企画だったのでしょう」(出版関係者)

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