
アミューズ公式サイトのトップでも、目立つ位置で紹介中。2018年12月末まで“WEB特別版”が公開されるという。
大里洋吉・アミューズ会長の今後の“野望”
さて、同号の気になる内容だが、「親愛なるアミューズ社員の皆様へ」と題した桑田佳祐からアミューズ全社員へのメール全文、福山雅治のこれまでのアーティスト写真や2001年にナスダックに上場した際の新聞広告などのアーカイブ、三浦春馬や寺脇康文が登場するインタビューページ、さらには吉高由里子登場のグラビアまで掲載されており、まさに現在のアミューズにおけるタレントの多士済々ぶりをこれでもかと見せつける形となっている。
しかしやはり注目すべきは、普段は表舞台にはあまり顔を出さない同社幹部たちが“顔出し”で登場している点だろう。現・代表取締役を務める畠中達郎氏や取締役の相馬信之氏など、同社を業界屈指の大手に成長させてきた当事者たちの声が満載。
中でも白眉は、アミューズ創業者である大里洋吉会長のインタビュー「大里洋吉の遺言⁉︎」ではないか。サザンオールスターズを見いだし、J-POP全盛時代の礎を築いた人物として知られる大里氏のこれまでの半生や仕事哲学が語られているのだ。
同社の喫煙スペースとおぼしき場所でタバコをくゆらせているカラーグラビアと共に開陳されるは、「僕にとってすべての原点は映画」であったという小学生時代の思い出や、大学時代、寺山修司に「なんであんなに暗い演劇をやってるんですか」と質問して怒られた話、さらにはアミューズを立ち上げるに至った理由が“いきあたりばったり”であったことなどのエピソード。
これからのエンターテインメントビジネスの展望も語られており、まだまだ引退する気はなさそうな雰囲気。一部を抜粋した「WEB特別版」が2018年12月31日までの期間限定でアミューズ公式サイトで閲覧可能となっており、大里氏のもう一世代上の“芸能界のドン”世代が高齢化を迎える昨今、芸能界の勢力図の今後を夢想しながら眺めるのもよいかもしれない。
(文/編集部)
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