夫婦の対話の満足度が低いと、夫婦仲が悪くなる?
この記事を読んだだけでは、2人の夫婦関係に言及することはできない。ただ、「夫婦の対話」が行われた結果、お互いのストレスが大きく軽減したということは言えそうだ。
実際、「夫婦の対話」は夫婦生活を円満にする鍵であり、Logista株式会社が夫婦を対象に実施した「産後の夫婦の対話の実態調査」によると、<「対話の満足度」と、産後クライシス、セックスレス、離婚などの「産後の危機」や、家事育児の協力体制、産後の愛情・信頼などの「夫婦仲」との間には深い相関がみられた>と分析している。
「対話は会話に比べて難しいか」を聞くと、妻は「とても難しい」(26%)、「まあまあ難しい」(46%)と回答。夫も「とても難しい」(20%)、「まあまあ難しい」(43%)と、半数以上が日常生活で行われるような「会話」と違い、がっぷり四つで話し合う「対話」に苦手意識を抱いているようだ。
対話のため「夫婦飲み会を開く」「感情に任せて話さない」
ただ、株式会社グローバルライフデザインが発表した「子育てに関する調査結果」では、夫婦で対話するための様々な工夫が紹介されている。同調査は、過去に海外で子育てした経験のある人や、現在も海外で子育てをしている人を対象にしたものではあり、一般化しにくい部分もあるかもしれないが、非常に興味深い声が寄せられた。
まず、話をするために工夫している“方法”として、
「昼寝してでも夫の帰りを待って、話す時間を作る」
「子どもの様子をSNSでリアルタイムに報告する」
「交換ノートをつけている」
「夫婦飲み会を開く」
と無理をしてでも話をする時間を捻出したり、「伝え方」を口頭に限定せず、ノートやSNSなどを活用したり、様々な工夫を実施しているようだ。また、“伝え方”にも気遣いや配慮をしているようで、
「感情にまかせて話さない。事実と感情を分けて話す」
「夫にしてほしいことを具体的に伝える。相手に察してほしいと期待しない」
「すぐ伝える、言葉にする」
「アドバイスはいらないからただ聞いてほしいことと、回答が欲しいことを分けて伝える」
などが挙げられた。不満を感じた時に溜め込まずにすぐに伝えるのは良いだろう。事前に“聞き方”を要求して、話を聞いてもらうのも面白いアイデアだ。
中田敦彦と福田萌のように「いい夫を演じよう」「完璧な妻にならなきゃ」と無理難題を自身に課し、追い詰められている夫婦は少なくないのではないだろうか。お互いに感じている不満があるならば、一度、腰を落ち着けてじっくり「対話」してみると、心がふっと軽くなるかもしれない。
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