政治・社会

安田純平氏が「謝罪」を要求されても応じなくていい理由

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 ダルビッシュ選手は<誰かがいかないと内情がわからないわけじゃないですか。そういう人たちがいるから無関係な市民が殺されるのを大分防いでいると思いますけど>とツイートし、彼らジャーナリストの仕事が社会においていかに重要な意義をもつかを主張した。

安田純平氏のようなジャーナリストの仕事の意義

 ダルビッシュ選手は、2018年8月13日付朝日新聞に掲載されたしりあがり寿による4コマ漫画「地球防衛家のヒトビト」の画像を載せたツイートを引用リツイートすることで、安田純平氏のようなジャーナリストの仕事がいかに人々の救いとなるかを説明した。

 ダルビッシュ選手が引用リツイートした4コマ漫画は、学校の授業における先生と生徒の会話で構成されている。そこではこんなやり取りがなされていた。

生徒「なぜジャーナリストはわざわざ危険な場所にいくんですか?」
先生「うーんそれはね… 誰かが危険な場所で何がおこっているか、世界に知らせないといけないだろう 何がおこっているかわからなければ世界は対策もたてられないからね みんなは危険な場所で何がおこっているか知りたい?」
(生徒沈黙)
先生「じゃあ逆に、君たちが危険な場所でくらしていたとしたら、世界にそのことを知ってもらいたい人?」
(生徒全員が挙手)

 この作品に対し、ダルビッシュ選手は<本当にこれですよ。日本が戦争していてたくさんの人が殺されているなかで世界のどの国もが知らんぷりだったらどうするんだろう?って妻と話してました>と反応している。

 実際に、歴史を振り返れば、<世界のどの国もが知らんぷり>をすることで悲劇が起きたことがある。ダルビッシュ選手はその例として、ルワンダで起きた大量虐殺を挙げている。

<危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことを勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります>

 ダルビッシュ選手がここで例に挙げているルワンダの大量虐殺は1994年に起きた出来事。フツ族出身のジュベナール・ハビャリマナ大統領が乗っていた飛行機が撃墜されて大統領が死亡したのはツチ族の仕業であるとして、フツ族によるツチ族へのジェノサイドが始まった。

 たった100日足らずの間に100万人もの人々が殺されるという異常事態になるが、国際社会の動きは鈍く、また、国連も内政干渉にあたるとして虐殺への介入を躊躇。すぐには事態収拾に動こうとはしなかったため、被害を大きくする要因のひとつとなった。

 この出来事は、人道危機への支援に関して、国際社会に多くの教訓を残した。

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