貴乃花も景子さんも「口が上手くない」。景子さんが悪役に仕立て上げられて叩かれる報道も随分あったが、貴乃花は「そこで反論したところで、真実をわかってはもらえない」と諦念を示している。
しかし誰にもわかってもらえないなどと諦めきっているわけではない。「真実は、その人間の生きざまに表れるのだ」「私と家内がどんな人間で、どんな思いで生きているのか。今のまま、正直に生きていけば、自ずとわかってもらえる日がくるのではないか」と綴っている。
協会のしがらみを解放され、それでも相撲とともに生き、ちびっ子相撲など子どもたちに相撲文化を広める活動をこれからもしていくという貴乃花。まだ46歳。その「生きざま」が広く認められる日もいつか来るだろう。
(清水美早紀)