きたる11月19日・20日、東京の博品館劇場で『“83年組アイドル35周年イベント”~不作と言われた私たち「お神セブン」と申します~』なるライブイベントが開催される。
これは、「お神セブン」と名乗る、1983(昭和58)年に歌手デビューした女性アイドルたちによる合同コンサートだ。
メンバーは大沢逸美(52)、桑田靖子(50)、小林千絵(54)、徳丸純子(52)、木元ゆうこ(51)、森尾由美(52)、松本明子(52)の7名。タイトルにある「不作と言われた私たち」というのは、彼女たち“83年組”のなかからはトップアイドルが生まれなかったことに対する自虐的なフレーズだ。
前年の1982(昭和57)年は、松本伊代(53/実際のデビューは1981年10月)、小泉今日子(52)、堀ちえみ(51)、石川秀美(52)、早見優(52)、中森明菜(53)と、女性新人アイドル空前の“当たり年”だったことの反動もあってか、83年組は誰ひとり、歌手としてはブレイクできなかったのである。
「森尾由美、松本明子はタレントとしては成功し、今も地上波のテレビに出てはいますが、そんな彼女たちでさえヒット曲はゼロ。“お神セブン”以外の83年には、後にグラビアアイドルとして一時代を築く武田久美子(50)、テレビドラマ『不良少女とよばれて』(1984年/TBS系)で知られる伊藤麻衣子(現・いとうまい子/54)など、芸能界にそれなりに足跡を残した人物もいますが、それでも誰も、音楽活動ではヒットチャート上位の常連になる、『紅白歌合戦』(NHK)に出演する、などといったところまでは上り詰められませんでした」(芸能誌編集者)
彼女たちの翌年デビューの84年組には、長山洋子(50)、荻野目洋子(49)、菊池桃子(50)、岡田有希子(故人)らトップ戦線で活躍した面々がいることを考えても、83年は、まさにアイドル不作の年だったのである。
「お神セブン」の7名は、現在でもなんらかの芸能活動を展開はしているが、歌手活動を継続してきたのは桑田靖子のみ。そもそもアイドル時代のレコードセールスがかんばしくなかったので、おのおの、きちんとした歌手活動期間は短く、ほとんどが長いブランクを経てのステージ復帰ということになる。