政治・社会

高級住宅街・港区白金台で保育施設建設に反対の声―――野次飛ばす住民と見通し甘い計画

【この記事のキーワード】

 

高級住宅街・港区白金台で保育施設建設に反対の声―――野次飛ばす住民と見通し甘い計画の画像1

Thinkstock/Photo by maroke

 東京屈指の高級住宅街、港区・白金台では、保育室の建設をめぐって近隣住民からの反対の意見があがっている。予定地とされているのは、白金台駅から徒歩数分の住宅街にある「白金台三丁目遊び場」。投球場や遊具コーナー、公衆トイレなどが設置されており、近隣住民の憩いの場として利用されている。

 港区は2017年4月、待機児童解消緊急対策として、「白金台三丁目遊び場」の一部に保育室(認可保育園)の建設を予定。2019年4月には「白金台保育室」を開設し、児童102人の受け入れを目指していた。しかし、今年10月に予定されていた着工は暗礁に乗り上げ、11月になっても硬直状態が続いている。

 その理由は、一部近隣住民から猛反対の声があがっていることだ。10月29日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)では、10月5日に開かれた住民説明会で、3時間17分にもわたって紛糾した議論の音声データが流された。

木を切ってまで育てて……」近隣住民の反対意見

 音声データによれば、反対派住民の意見は次々と噴出。まず多いのは、公園が周辺の学校に通う児童の遊び場になっていることをあげて、〈今、育っている子供たちを育む場所を奪ってまでというのは違うと思うんですね〉〈インターナショナルスクールのお子さんたちもたくさん使ってらっしゃいますし〉〈“遊び場待機児童”もいっぱいいる〉というものだ。

 また、保育室建設によって公園内の樹齢100年を越える木が伐採されることついては、〈木を切ってまで育てて……その子どもたちは、どういう子に育っていくんですか?〉と、反対派女性の意見。さらに、公衆トイレの撤去については、高齢と思しき男性が〈(トイレの近い)年寄りは立ち小便でいいということですか?〉と発言するなど、さまざまな反対意見が飛び交った。なかには、〈わたくしの寝室は朝日が入って目覚めるという感じで今まできています。あそこに2階だか3階だかができてどうなるんですか?〉という、かなり私的な声もあった。

 反対住民たちは〈保育室の建設自体を反対しているわけではない〉としつつ、別の地への建設を希望しているという。しかし、港区はすでに19の候補地を調査したうえでの決定であり、区の担当者が〈今の段階で「代替地はここです」と明確に回答できない〉と説明。すると、ある女性の反対住民は、〈じゃあ、これからも頑張って探してくださいねー〉と、野次まがいの声をあげるシーンも放送されていた。

 だがもちろん、住民のなかには建設に賛成する声もあった。ある賛成派の男性住民は、〈(反対派のみなさんに)考えていただきたいのは、子は国の宝なんです。子ども産みたいのに産めない人がたくさんいるんです。なぜかというと、保育園がないからなんです〉と訴えた。しかし反対派は〈それはない〉〈暴論……〉とザワつくばかりで、賛成派の意見にまともに耳を貸す姿勢は皆無のように伝わってくる。

 また、同じ賛成派の男性が〈年金を貰っている方もいらっしゃってるのに、なんでそんなに子供を持った家庭に厳しいんですか?〉と疑問を投げるが、〈ハハハハハハ……〉と、なぜか笑い声が飛び交い、やはりとりつく島もない。反対住民の態度が粗暴なものに思えて、ショックを受けた視聴者も多かったようだ。

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。