女子中高生の神・池田エライザは「実は暗い」? 等身大演技に注目『ルームロンダリング』

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「こじらせ女子」として挑んだ初の地味キャラ

 華やかな外見の影響からか、池田の過去の役柄はヤンキーやギャル、クラスの中心人物といった目立つ人物が多かった。だが今回の『ルームロンダリング』では今まで彼女が演じてきたキャラクターからほど遠い、友達も彼氏もいない「こじらせ女子」を演じている。

 『ルームロンダリング』を紹介しているメディアの記事に、「正反対の御子を演じるのにかなりのギャップを感じたのではないか?」というような内容の質問が掲載されているのを目にするが、それはただの杞憂にすぎないだろう。片桐監督が「暗いに違いない」と確信したとおり、本来の池田は明るく活発ではなく、御子よりの性格なのだろうと思う。

 モデルとしての活動が目立っていた数年前、朝の情報番組で池田エライザの特集コーナーが組まれたことがあった。キャスターに可愛い写真を撮るコツを伝授し、加えてコーディネートのプロデュースをするという内容だったのだが、キャスターからコーディネートの依頼をされた時、池田は「え?」というような不穏な表情を見せ、困惑を隠そうとしなかった。おそらく事前に聞いていなかったのだろう。だがキャスターも番組の指示で依頼したのだろうし、思いつきで言ったわけではない。

 「そんな顔しなくてもいいのに」と思ったことを覚えている。しかし、その後コーディネートのポイントや着用の仕方を丁寧に指導していたので、真面目な性格なのだろうとも感じた。もし彼女が屈託のない明朗快活な性格であれば、朝の情報番組であの不穏な表情は見せず元気に振る舞えたはずだろう。正直というか不器用さが感じ取れた一幕だった。

 池田は、御子について「素のままの自分で演じることができた」と語っており、何が起きるかわからない撮影現場だったので、「素直であろう」と固く決めて演じたそうだ。共演のオダギリジョー、伊藤健太郎たちから「池田さんは暗い」とお墨付きをもらっている池田だが、自身を投影した等身大の演技で新境地を開くかもしれない。

池田エライザの脇を固める個性派俳優陣

 池田の新境地で話題になっている『ルームロンダリング』だが、この作品で注目すべきは彼女だけではない。オダギリジョー、伊藤健太郎など脇を固める俳優陣も絶妙な味でドラマを盛り上げている。

 最近海外作品の出演が多いオダギリは、アート思考かと思いきや今夏公開したスタジオポノックのアニメ映画『ちいさな英雄』に声優として参加、ドラマ『チア・ダン』(TBS系)では熱血教師を演じ、幅広い役柄に挑戦し続けている。『ルームロンダリング』では、幼くして両親と別れた御子を気遣い、ルームロンダリングのアルバイトを紹介する叔父の悟郎を演じる。御子を温かく見守る抑えた演技にも注目したい。

 一方、御子の元隣人でこじらせ不器用男子・亜樹人を演じた伊藤は、現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の伊藤役でもおなじみの若手実力派俳優。14歳から雑誌、広告を中心にモデルとして活動し、2014年のドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で役者デビューした。

 伊藤は演じた亜樹人を「自分とは真逆」と語り、「陰が強い役柄だと思ったので、自分の陽の部分を出さないように努めた」と今までにない役柄への挑戦を語っている。亜樹人が一生懸命に自分自身の後悔と対峙し、立ち向かっていく姿に共感を覚えたという。不器用男子からツッパリまでオールマイティな伊藤がカメレオン俳優になる日も遠くはないかもしれない。

 計4話から成るこのドラマは、2話ごとに前後編のストーリー構成となっており、1・2話には『半分、青い』の幼なじみ役と『今日から俺は!!』での活躍が記憶に新しい矢本悠馬が、3・4話では元乃木坂46の生駒里奈がゲスト出演する。2人は同じく「幽霊」として登場、御子を振り回す役どころだ。若手が主演を張るドラマが少ない昨今のテレビ業界。果たして新しい風は吹くだろうか? 活躍に大いに期待したい。

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