トランプ政権を生んだのは“投票しない人たち” 小川彩佳アナがアメリカ取材で見た「国民の政治への幻滅」

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小川彩佳アナウンサーが語る『華氏119』

 2018年10月26日放送『AbemaPrime』(AbemaTV)では、アメリカ在住の映画評論家・町山智浩氏を招いて『華氏119』の特集を行っていたが、そのなかで小川彩佳アナウンサーは、大統領選挙の取材でアメリカ南東部のサウスカロライナを訪れた際に街の人々から聞いた話を紹介しつつ、このように語っている。

<とにかく“メディアや権力者に忘れられた、見捨てられた”という感情を吐露されてたんですね。そのなかで、ツイッターで直接近所のオジさんみたいに『忘れてないよ、大丈夫だよ、これから一緒にアメリカをグレイトにしていこうね』っていうふうに語りかけてくれるトランプ大統領に対する安心感を非常に強く覚えたっていうふうにおっしゃっていて、その気持ちっていうのはわかるような気もしたんですけれども。街行く人と会話していても、民主党支持者は、自分から積極的にヒラリーさんを支持するってわけでもないっていうところも見えてきたりですとか、皆さん口々にメディア批判をしていた。そういったところがすべてこの映画で答え合わせができたような気がしたんですね>

 「政治への幻滅」が国民の間に広がっていることは、小川アナの取材でも、皮膚感覚として感じることがあったようだ。

ひとりひとりの「行動」が未来を変える

 トランプ大統領誕生以降の絶望的な状況のなかでも、マイケル・ムーア監督は希望を見る。それは、「若者たちによる行動」だ。

 映画では、高校生たちによる銃規制を求める運動にフォーカスを当てている。

 日本でも大きく報道されたが、アメリカでは2月14日に起きたフロリダ州での銃乱射事件をきっかけに、過去数十年で最大規模の銃規制要求デモが起きている。

 このデモ「March For Our Lives」の主役となったのは、現役の高校生たちだった。高校生たちは繰り返される銃乱射事件の連鎖を止めるよう主張をするが、しかし、全米ライフル協会(NRA)から多額の献金を受け取っている共和党の議員たちは動こうとしない。

 そこで彼らはデモを企画して実際の行動に移す。結果的にはそのデモが過去最大規模のものとなり、大きなうねりが生まれる。こうした動きを受けて、ユナイテッド航空や、保険会社のメットライフなど、NRAとの関係断絶を表明する大手企業も現れはじめている。草の根の「行動」が社会を変えたのだ。

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