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『獣になれない私たち』第5話は、重苦しい展開に胸が痛い(ネタバレあり)

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日本テレビ『獣になれない私たち』オフィシャルサイトより

日本テレビ『獣になれない私たち』オフィシャルサイトより

 『獣になれない私たち』の第5話は、1時間丸々ズシッと重かった。自分とは関係ないフィクションの世界の出来事なのに胸が痛い。爽快感も癒しもなく、心がキリキリするこのドラマは視聴率こそ振るわないけれど、この重みにハマる人はどっぷりハマっているだろう。原作のないオリジナルドラマゆえ、展開が全く予想できないところもスリリングだ。

 主人公の深海晶(新垣結衣)は、仕事では有能だ。小さな会社で社長と全社員に信頼され、多すぎる業務を無茶振りされ疲弊しながらも懸命に働き続けている。彼氏の京谷(田中圭)は大企業の社員で、東京都内の立派なマンション(2LDK)を20代の若さで購入。優しい男だが、社会生活を営むメンタルの強さを保てない無職の元カノ・朱里(黒木華)の居候を拒めず、一部屋を彼女に明け渡している。

 晶と京谷は結婚したい気持ちでいるが、朱里の存在は大きな障壁。少なくとも晶はこの状況に心から納得してはいない。けれども無職で生活能力のない朱里を追い出せず、恋人同士向き合って対話しても「堂々巡り」。会社のブラックな働かせぶりも、直訴したところで変わらず、第4話までなかなかストーリーは進展しなかった。

 しかし第4話、「堂々巡り」の末に京谷が「獣」な女性・呉羽(菊地凛子)と酔った勢いで一夜を共にしてしまったことが明らかになってから、一気に進んだ。以下は完全なネタバレになるため、未視聴の方はお控え願いたい。

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ヒポポ照子

東京都在住、兼業ライター。

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