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消費税増税前の生活必需品買いだめは意味なし 不動産、家電も「待った」

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定価がある商品を狙え

 前回の増税で、小売店など商品を売る側はしっかり学習しており、今回は十分な対策を取ってくる可能性が高い。増税の前後で買い物を検討している人は、このあたりをよく考えて行動した方がよいだろう。

 食品類やトイレットペーパーなど、いわゆる生活必需品については、買いだめをしたり、反動減の安値を狙って待ったりといった対策はしなくてよい。先ほども説明したように、生活必需品は一生買い続けるものなので、ある一時期安く買ったからといって、支出の総額が大きく減るわけではない。その努力は別のところに振り向けたほうが圧倒的に合理的だ。小売店側も駆け込み需要があると判断すれば大幅に値上げする可能性もある。

 では、どのような商品を増税前に買っておくとよいのだろうか。もっとも適しているのは定価が存在している商品で比較的高額なものである。

 書籍はどこで買っても同じ値段であり、時期で価格が変化することもない。新幹線のチケットも、値段があらかじめ決まっている。このような商品やサービスは、増税分がそのまま値上がりするだけでなく、需給によって日々値段が変わることもない。

 読む予定がないのに本を買ったり、旅行に行く予定がないのにチケットを買ったりしては逆効果だが、もし予定があるなら、増税前に買ってしまったほうが幾分かトクをするだろう。

 金額が大きいことから、不動産を駆け込みで買うというケースは多いのだが、不動産は常に価格が変動するものであり、上記の定義にはあてはまらない。逆に利回りの面で不利になるケースもある。

 増税前と増税後で価格が変わらなければトクをするが、それだけを狙って買う時期を決めるのはやめたほうがよい。ちなみに消費税が課税されるタイミングは「引き渡しの日」なので、消費増税を逃れるためには、増税前に引き渡しを終えている必要がある(一部経過措置あり)。

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