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ドラマ『あなたには渡さない』は昼ドラ級の濃厚不倫サスペンス!! 原作は『隠れ菊』

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『あなたには渡さない』公式サイトより

 11月10日(土)23時15分より放送を開始する連続ドラマ『あなたには渡さない』(テレビ朝日系)。このドラマは1996年に刊行された連城三紀彦の小説『隠れ菊』を現代版にリメイクしてドラマ化した濃厚なラブ・サスペンスだ。

 夫に裏切られ、思いもよらない困難に立ち向かうことになる主人公・上島通子には木村佳乃、離婚届を手に通子の前に現れる夫の愛人・矢萩多衣を水野美紀、通子の幼なじみで中堅建設会社の社長・笠井芯太郎を田中哲司、通子の夫・旬平を萩原聖人が演じるなど、実力派俳優たちの共演も見どころ。

 「決して負けたくない」との思いで闘う女性たちと、巻き込まれて消耗していく男たちの姿を描く、ドラマ『あなたには渡さない』は、原作を現代風にリメイクしているとはいえ、往年の昼メロドラマも顔負けの濃厚な匂いがたちのぼる。40代の成熟した男女が織り成す激しい愛憎バトルが見ものだ。

 なにしろ、「ご主人をいただきにまいりました」「この泥棒猫!」など、最近のドラマでは耳にできないような台詞が頻繁に登場するという。「昼メロ」に馴染みの深い世代には懐かしい気持ちを、その存在をまったく知らない若い世代にとっては新鮮で刺激的なドラマになるのではないだろうか。

 4月クール『おっさんずラブ』、7月クール『ヒモメン』と、新感覚の恋愛ドラマを発表し好評を博してきた土曜ナイトドラマ。2018年のフィナーレに大人の愛憎劇を選んだのは、どんな狙いがあるのだろうか?

「わたくし、ご主人をいただきにまいりました」

 有名料亭「花ずみ」の前に1台のタクシーが止まった。そこから出てきたのは、上島通子(木村佳乃)。彼女は20年前にこの料亭の板長で一人息子の旬平(萩原聖人)のもとに嫁いだが、経営には一切関わらずに専業主婦として生活していた。その通子にとってこの場所を訪れたのは、結婚前に挨拶に来て以来の二度目だった。ある決意を固めた通子は、門の中に入っていくーー。

  2日前。旬平から「金沢から酒造会社の社長が来るから、今から東京駅に迎えに行ってくれ」と頼まれた通子は、目印に1本の菊を持って東京駅へ向かう。男性社長だと思い待っていた通子の前に現れたのは、着物姿の多衣(水野美紀)。多衣は通子を自身が泊まっているホテルのティーラウンジに誘い、亡くなった義母との思い出を語り出した。

  「仕事の息抜きに何度か金沢に来てくださって」と自分の知らない義母の姿を楽しそうに話す多衣。困惑する通子だが、そんな通子に多衣が勝ち誇った顔で言う。

「わたくし、ご主人をいただきにまいりました」

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福井原さとみ

映画と深夜ドラマが大好きなライター兼丸の内線沿線OL。新宿二丁目から代官山まで幅広く出没する。最近悩んでいることは、巨大化しつつある実家の豆柴犬のメタボ対策。

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