キャリア・仕事

世田谷区で保育士が一斉離職…手取り20万円に達する保育士求人の少なさ

【この記事のキーワード】

月々の手取りは20万円に届かない

 保育士不足が叫ばれているだけあって、保育士の求人は多い。だが求人情報を見ていくと、やはり保育士の賃金は高いとはいえない。

 たとえば今回一斉退職が起こった企業主導型保育所のある世田谷区。勤務地が世田谷区となる「認可保育園/正社員」保育士の求人情報を見ていく。

「月給200,800円~(手当等含む)・賞与年2回(計3ヶ月)」
「月給185,000円~241,000円・賞与年2回(前年度実績:計2.50ヶ月)」
「月給:208,408円~294,596円・賞与あり(前年度実績:年2回/計4.20月分)」
「【大卒】月給:207,000円 【専門・短大卒】月給:190,000円・賞与(前年度実績:年2回・計4.00月分)」

 やはり賞与を合わせても、年収は300万円台といったところであろう。

 しかし世田谷区では、平成27年4月~平成33年3月の間、世田谷区保育士等宿舎借上げ支援事業補助金の交付が行われている。これは区内の保育施設等に勤務する常勤の保育士等が、事業者が借り上げたマンションなどの住居に入居する場合、事業者に補助金が交付される制度で、一戸あたり補助金額は最大で82,000円。いわゆる「家賃補助」である。

 求人情報の待遇欄にも「住宅支援制度あり(上限82,000円/月)」「家賃補助あり:82,000円/月」「借り上げ制度あり(最大82,000円)」と記している事業者は認可・認可外にかかわらず少なくない。社員寮を持つ事業者もある。

 このように世田谷区は待機児童解消に積極的だが、それでもまだ保育士不足の解消には至らないことを考えると、保育士が継続して働き続けられる環境整備はまだ道半ばといえるだろう。

 ちなみに保育士の求人サイトには、「こどもの杜」下高井戸駅前保育園の求人情報も載っているが、そこには正職員の月収22万円~とあった。

1 2

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。