『イッテQ!』ヤラセ疑惑にラオス政府が憤りか 国際問題へ発展の懸念

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『イッテQ!』擁護派の「バラエティのノリ」は通用しない

 『イッテQ!』のヤラセ報道について、世間の反応はさまざまだ。もちろんヤラセを問題視する声もあるが、「バラエティ番組だし、面白ければいい」と擁護する向きも強いようだ。

 8日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)に出演した梅沢富美男(67)は、「人気番組だから、週刊誌も書くのだろうけど、ガチでやっているバラエティー番組なんて日本にない。この番組(バラいろダンディ)も、ヤラセみたいなものだから」と、擁護の姿勢を見せた。

 また、ナインティナインの岡村隆史(48)は、8日放送の『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(日本放送)で、「(ヤラセは)アカンっちゃアカンのかも分からんけど、一生懸命、制作の人が考えて、これやったら喜んでくれるんちゃうかと思ってやったらヤラセと言われて、なんか悲しいっちゃ悲しいですよ」と、同業者として同情を示している。

 SNS上でも、「本当の祭りかなんてどうでも良いじゃん。おもしろいから見てるんだよ?」「そもそもバラエティーなんだから、盛り上がればそれで良いよ」―――このように、番組をかばうような意見が多く見られる。また、渦中の「橋祭り」に参加したお笑い芸人・宮川大輔のInstagramには、「お祭り男いつも楽しく拝見してます。文春なんかに負けないで!」「イッテQはたくさんの人に笑顔をくれる番組です! 応援してます」などと、激励するコメントが多く寄せられている。

 しかし、『イッテQ!』に欺かれた視聴者が擁護の姿勢を見せたとて、今回のヤラセの問題点はそこにはないため、日本国内の反応はもはや関係なさそうだ。

ラオス政府は対応を協議―――「日本人は誠実な人たちだと思っていた」

 9日午後、FNN(フジニュースネットワーク)は、ラオス情報文化観光省の関係者に取材を行い、〈日本テレビのバラエティー番組で、「橋祭り」と紹介されたイベントについて、「ラオスの祭りでも文化でもない」と強く否定した〉ことを伝えた。

 FNNの取材に応じたラオスの関係者は、〈「『祭り』を紹介する企画だと、事前に知っていたら許可は出さなかった。なぜなら、このイベントは、本当の祭りではないからだ」〉と話し、〈「日本人は、誠実な人たちだと思っていた。今後は、もっと申請を精査する必要がある」〉と憤りを見せ、ラオス政府が今後の対応を協議していると述べている。

 まさに、『イッテQ!』が引き起こした騒動の、最大の問題点はここだ。ラオスの文化を都合よくでっちあげて放送するという、他国への不誠実な態度にある。海外の小さな都市なら多少ごまかしもきくだろうという、番組側の傲慢な考えが透けて見えることが、問題の根幹だろう。日本の対外的な信頼に関わる事件であり、国際問題にも発展する可能性が浮上している。

 「バラエティーのノリだからしょうがない」では、到底済まされない事態へと発展している『イッテQ!』ヤラセ疑惑。看板番組『イッテQ!』の進退も含めて、日本テレビの誠意ある対応が望まれる。

(今いくわ)

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