ドラマ『下町ロケット』は安定の濃さ、『けもなれ』は企画段階から局内で不安視されていた? 秋ドラマ悲喜こもごも

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『下町ロケット』(TBS系)公式ウェブサイトより

『下町ロケット』(TBS系)公式ウェブサイトより

 多くの秋ドラマが後半戦に突入し、強いのはやはり前評判通りに『リーガルV』と『下町ロケット』、そして『相棒』に、意外なところで恋愛ドラマの『大恋愛』が健闘中となっています。

 濃い出演陣をそろえた『下町ロケット』は撮影も安定しているそうで、TBS日曜劇場はまだ安泰。一方で、日テレ水曜22時枠は、前クール『高嶺の花』に続き『獣になれない私たち』も視聴率面で苦戦中です。『けもなれ』には企画段階で日テレ局内に不安が立ち込めていた、というのがアツの証言。一体なぜ?

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 脚本も演出も何でもこなす最強クリエイターの福田雄一さんが、ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人 』(テレビ東京系)第5話『ダシュウ村と5人の神々!! 史上最強に危ない冒険!?』の中で、「この神様では恐らくニッテレンには勝てない。が、テブエスは日曜日の夜になると、稀にとんでもない力を発揮することがある」なんていうセリフを繰り出していて大笑いしちゃったんだけど、皆さんご覧になっていたかしら?

 福田さんが各局に喧嘩を売っちゃう(!?)やりたい放題&お遊び全開の神回で、まぁ要約すると「TBSは日曜夜になると、視聴率一人勝ち状態の日テレの牙城を切り崩すような勢いで、ガツンと攻め込んで来る時がある」ってことなの。福田さんったら、さすが言い得て妙でしょ。この日曜夜に突如、数字を爆上げするお化け番組がご存知『日曜劇場』枠で、今クールの『下町ロケット』も、熱いおっさんたちの泣かせるお仕事ドラマとして好評を博しているわよね。

 阿部寛さんはじめ演技派の個性豊かな重鎮キャストが金太郎飴状態で次々と出てくるから、何だかちょっと胸焼けしちゃう時がない?   超多忙中でも、いつどんな時も神対応をしてくださる優しい阿部さん、「結婚して何年も経つけど、未だに奥さんの前でオナラをしたことが無い」というジェントルマン・安田顕さんほか、皆さん取材には協力的で有り難い存在なんだけど、どこもかしこも濃いキャラの大物俳優さんばかりだから、すぐお腹いっぱいになっちゃって。若い視聴者は「竹内涼真くんと土屋太鳳ちゃんでお口直し(!?)をする感じかな」なんて言ってるし。

 でも『下町ロケット』にはお笑い芸人さんやキャスター陣など、畑違いの異色キャストがたくさん出演していて、その辺りの配置が絶妙よね。今クールではイモトアヤコさんが重要な役で出演し始めたし、古坂大魔王さんも登場。阿部さんと互角に対峙している姿を見て、「内心はハラハラしてるんだろうなぁ」なんて思ったり。他にも今田耕司さんや恵俊彰さん、芸人さんから俳優へと転身した今野浩喜さんや中本賢さんたち。落語家の立川談春さんには毎週、泣かされるし、キャスター陣の福澤朗さんや古舘伊知郎さん、ミュージシャンの吉川晃司さんらがズラリと顔を揃えていて凄いものね。

 さて、そんな中でも目立つ、イモトアヤコさんの女優力について。かつてイモトさんを主演にしてドラマを作った日テレスタッフに聞いてみると「最初は賭けだったけど、そんじょそこらの女優さんより視聴率も取れて、みんなびっくり。嬉しい悲鳴をあげて主演ドラマを2年連続で作ったぐらい」だったそう。

 イモトさんと言えば同局『世界の果てまでイッテQ!』の珍獣ハンターとして有名だけど、女優としてもなかなかのご活躍。アツもイモトさん主演のスペシャルドラマ『最高のおもてなし』と『結婚に一番近くて遠い女』と続けて取材をしたのよね。

 『最高の〜』の時は「何もかもが初めての経験で、緊張の連続です」なんて初々しく話していたんだけど、翌年の『結婚に〜』の時は「自分でもまた主演ドラマのオファーをいただけるとは思いもせず、凄く驚きました」と言いつつも、女優業をエンジョイしていたみたい。共演した城田優さんとの「キスシーンがあったんですよぉ。でも本当はキスはしなくていい設定だったのに、してきたんですよ。彼は絶対に私のことを好きだと思います。タイトルがまんま『結婚に一番近い女』に変わっちゃうかもしれません。キャー、もうどーしよー」と笑わせてくれて。その後も北川景子さん主演の連ドラ『家売るオンナ』や、『ウチの夫は仕事はできない』では主婦で新米ママ役に挑戦し演技の幅を広げているイモトさん、海外ロケも多忙なのにすごいわあ。

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