「地下鉄サリン事件」へと、オウム真理教を変質させた“何か”の存在

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オウム真理教を“束ねた者”は誰なのか?

 となれば、合理的に導かれる結論として、少なくともオウム真理教が急激な発展を遂げた1980年代末頃、教団に対して組織運営・拡大の手口を授けた人物ないし集団が存在していたと考えるのが妥当ではないか。わずかな根拠は、オウムの組織形態があまりにも商業カルトにそっくりであること。そしてその結果として巨額の収益を手にしたことが、オウム真理教を犯罪集団へと変質させる要因のひとつとなったのではないか。

 それがすでに名前の挙がっている教団内の人間なのか、それとも外部の人間なのかはわからない。一連の“オウム裁判”においても、その点についてはほとんど追及されませんでした。しかし私には、そういう人間が確かに存在していたと思えてならないのです。そして、その疑念こそが、「オウム事件は未解決のまま闇に葬られた」という、モヤモヤとした国民の気分の根っこにあるものの正体なのではないでしょうか。

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