「ココイチ」がカレーの本場インドへと逆進出! アメリカで失敗した「いきなり!ステーキ」との違いは?

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外食産業や食品メーカーが世界展開を成功させるカギは「ローカライズ」

 ココイチはアジア圏ですでに成功を収めており、金沢カレーチェーン「ゴーゴーカレー」などは、ニューヨークで愛される外食店に成長しているという。日本カレーは、世界中でウケる要素を秘めているということなのだろうか。

 「日本カレーが世界で通用するポテンシャルを持っているというよりは、ベースとなるルーは日本と同じものを使用しつつも、トッピングなどを宗教によって変更したり、現地でなじみ深い食材を使ったりと、現地向けのローカライズが簡単だからこそ世界中で受け入れられた、といったほうが正しいでしょう」(同)

 この“ローカライズ”こそ、外食産業や食品メーカーが海外で成功するために必要なことなのだと重盛氏は続ける。

 「たとえば『いきなり!ステーキ』などは、現在アメリカで苦戦を強いられています。というのも、彼らは立ち食いスタイルを導入することで回転率を高め、安価なステーキの提供を実現し、日本で成功を収めました。しかしアメリカはステーキの本場ですから、安い肉なら国内でいくらでも調達できるわけで、『そもそも立って食べる意味がわからない』という批評を受ける始末。日本で成功したビジネスモデルをそのまま持ち込んだせいで、結果失敗してしまったわけです。

 また、アメリカから日本に進出した『クリスピークリームドーナツ』なども、アメリカ流をそのまま持ち込んだせいで失敗した例と言えますね」(同)

「松阪牛」「獺祭」にとって、もはや日本は魅力的なマーケットではない

 実は現在、ココイチに限らず多くの外食産業や食品メーカーが海外へと進出しているそうだ。その理由について、重盛氏はこう語る。

 「国内での外食産業の市場規模は、ここ10年ほどほとんど横ばいの状況です。今では多くの国に在留邦人がいますし、また2013年にはユネスコの無形文化遺産に和食が登録されていたりと、日本食自体も海外で認知度を高めています。ですから、少子高齢化の影響で今後も大幅な伸びが期待できない以上、海外に進出する、というのは自然な流れでしょう。

 成功を収めているところだと、牛丼チェーンの『吉野家』などは、今年9月の時点でアメリカやアジア圏に計842店舗を展開する世界的な外食チェーンとなっています。彼らも現地に合わせたローカライズを徹底しており、ともすれば吉野家が日本企業だということを知らない現地人もいるかもしれません。

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